私が日本のディジェリドゥ奏者のGomaに興味を持ったのは、美術手帖のホームページを覗いていた時に見かけた『「ひかりの世界」を描き続ける。Gomaが語った音楽と絵画が導く「2度目の人生」』という記事を読んだ時だった。

 

Goma

 

ディジェリドゥを吹くGoma (2008年、オーストラリアのアーネムランドにて)

 

↓美術手帖によるGomaの記事はこちら。

「ひかりの世界」を描き続ける。GOMAが語った音楽と絵画が導く「2度目の人生」|美術手帖

 

Gomaの2009年の交通事故とその後遺症、退院後、突然点描画を始めた事については、既に各メディアで沢山語られているので、このブログで現在までの経緯を書く事は割愛する。興味が有る人は彼のホームページのプロフィールと各メディアの記事を貼っておくので、そちらを読んで頂きたい。各記事には彼がディジェリドゥと出会ってから現在までについて書かれている。

 

↓Gomaのホームページはこちら。

GOMA

 

↓MARZELの記事はこちら。

消えていく記憶の代わりに得た、光。ディジュリドゥアーティスト・GOMAさんが歩んできた半生といくつもの分岐点を今、再びつなげてみる。 | MARZEL – ぼくらが今、夢中になるもの|関西のカルチャーWEBマガジン

 

↓手塚治虫オフィシャルホームページ内の記事はこちら。

虫ん坊 2017年12月号(189):TezukaOsamu.net(JP)

 

↓NU VILLAGEの記事はこちら。

新人類のために〜ディジュリドゥ奏者・画家、GOMAさんインタビュー | NU VILLAGE

 

↓婦人公論の記事はこちら。

ディジュリドゥ奏者・画家GOMA「交通事故で脳に障害、記憶を失っても音楽活動は諦めなかった。意識が戻る時に見てる〈ひかりの世界〉を描かずにはいられない」 アートな人・GOMA 後天性サヴァン症候群に。花開いた能力で多くの出会い|教養|婦人公論.jp

 

↓CD Journalの記事はこちら。

特集:『I Believed The Future』──奇跡の復活を遂げたディジュリドゥ奏者GOMAが奏でる希望のメロディ - CDJournal CDJ PUSH

 

↓KOBE ART MARCHEの記事はこちら。

Interview 05 / GOMA

 

↓音楽ナタリーの記事はこちら。

GOMAの師匠が作ったディジュリドゥ | 愛する楽器 第9回 - 音楽ナタリー

 

↓CINRAの記事はこちら。

GOMA、事故からの7年を赤裸々に綴った日記をいま出版する意味 | CINRA

 

俄かGomaファンの私は只Gomaの音楽を聴いて感じた事だけを書く。

 

私が聴いたのはサブスク解禁されていないGoma名義の1stアルバム『Timeless Tubes』と2ndアルバム『Go』を除くアルバムだ。未聴の2枚はCDを通販で買った。来月日本に一時帰国するのでその時に聴く。この2枚はGomaがオーストラリアにディジェリドゥ修行に行く前にリリースされたものなので、どのような音楽だったのか聴けるのが今から楽しみだ。

 

【1998年:Japan Overseas】Timeless Tubes/Goma

 

【収録曲】

 

01. Timeless Tubes

02. Overtone To Zion

03. Fula Fula Loop

04. Taketolyptus

05. Space Out Echos

06. Niji No Mukoude

07. Ital Symphony

08. Nalindi (Moon)

09. Merry Go Round

10. Walu (Sun=Time) / Live At Yard Life

 

【2000年:Japan Overseas】Go/Goma

 

【収録曲】

 

01. Intro - D.N.A.T.H.C.

02. One Breath

03. Aribaba - Hirake Goma

04. Uluwatu

05. Sunset High

06. Kaeru No Uta

07. Breath Rider

08. Spiritual Warning

09. Sensi

10. Sensi Dub

11. Zanzou

12. Time Tunnel (Buddha Stick Mix)

 

【2002年:Jungle Music】Million Breath Orchestra/Goma Da Didgeridoo

 

【収録曲】

 

01. Jungle Sprit

02. Sunrize

03. Flamingo Swimming

04. Praying For The Wave

05. Sunset

06. Mango Paradise

07. Trip To Trip

08. Night Jungle

 

【2003年:Jungle Music】Jungle Champlu/Goma

 

01. Welcome To My Jungle

02. Open The Gate

03. Jungle Chant

04. Magical Bamboo Groove

05. White Moon Light

06. Pandra’s Box

07. Dream Island

08. In Gods Hands

 

【2003年:Jungle Music】In A Jungle/Goma

 

【収録曲】

 

01. Jungle Again

02. Wake The Spirit Up

03. Jungle Wise

04. Chase The Devil Away

05. Germination

06. Prasing

07. Deep Sea Ball

08. Promised Wanderer

09. Harmonic Bamboo Orchestra

10. Rain, Frogs & Ricefield

11. Pandra’s Voices

12. For Jungle

 

【2004年:Jungle Music】Endless Wonderer/Goma

 

【収録曲】

 

01. African Breeze

02. Everlasting Story

03. Silkroad Walker

04. Naananeeye

05. Bush Fire

06. Monkey Forest

07. Misty Mystic

08. Worriers Revival

09. Breathe Breez

10. Golden Jungle

 

【2006年:Jungle Music】Soul Of Rite/Goma

 

【収録曲】

 

01. 大和人 Yamatonchu

02. For Your New Life

03. Rainy Morning Glory

04. From Moon To The Sun

05. 月光

06. Praise Dub

07. Indiana Black Palace

08. 宇宙人 Uchuunchu

09. A Night In Buddahland

10. Outback Drive

11. Fire Bird

12. God Reef

13. After All Love & Peace

 

【2007年:Wonder Ground】Rhythm & Breath/Goma & The Jungle Rhythm Section

 

【収録曲】

 

01. Riodidgeneiro

02. Omotino

03. Afro Billy

04. Walk About

05. Wood Picker

06. One Groove

07. Drum & Didge

08. Uran

 

【2008年:Jungle Music】Cyborg/Goma Da Didgeridoo

 

【収録曲】

 

01. 序章 -回帰-

02. Breath Samba

03. Flying Serpent

04. Mango Tree

05. Sandman

06. Snakeman Dub Ver. 1

07. Pulse

08. Gaia Dub

09. Bushman Dub

10. Time Machine

11. New world

12. 開眼 (Nikon D3 CM Sound Track for EU, China)

 

【2009年:Wonder Ground】Afro Sand/Goma & The Jungle Rhythm Section

 

【収録曲】

 

01. Afro Sand

02. Wooden Mask

03. Red Scorpion

04. Stars

05. Southern Cross

06. Eucaliptus

07. Cactus

08. Bul Bop

 

【2011年:Wonder Ground】I Believed The Future/Goma & The Jungle Rhythm Section

 

【収録曲】

 

01. One Groove 2011

02. Omotino 2011(Live At 静岡「頂」)

03. Eucaliptus 2011

04. Cactus 2011

05. Afro Billy 2011

06. Riodidgeneiro 2011 (Live At 静岡「頂」)

07. Flow

 

【2018年:Jungle Music】Starting Over/Goma & The Jungle Rhythm Section

 

【収録曲】

 

01. Shooting Stars

02. Heian Magic

03. Spectrum Rim

04. Awamori

05. Cosmic Party

06. Tribal Circus

07. Bulbopn

 

【2022年:Jungle Music】Mad Ravers Paradise/Goma & The Mad Ravers Paradise

 

【収録曲】

 

01. Travellers Island Party

02. Kechack House

03. Mango Trip Dancers

04. Fullmoon Pangan

05. Ancient Bass City

06. Drum’n’Didge 22

07. Buddub Tech Kecha

08. Needle Snake

09. Mad Scientist

10. Psychedelic Didge Flower

 

【2024年:Jungle Music】GJRS 20th/Goma & The Jungle Rhythm Section

 

【収録曲】

 

01. One Groove 20th

02. Tik Tuk

03. Amigo

04. Saboten

05. Tropical

 

【2024年:Jungle Music】Homeworks/Goma Homeworks

 

【収録曲】

 

01. Conmigo Ver. 1

02. Overtone Rockers

03. Mezcal

04. Tribal Disco

05. Conmigo Ver. 2

06. One Groove 24

07. Conmigo Extend

 

【2025年:Jungle Music】ひかりの世界/Goma

 

【収録曲】

 

01. 内観

02. 水鈴浴

03. 月光浴

04. 森林浴

 

【2010年:Jungle Music】You Are Beautiful -ひかりの地図-/Goma

 

【収録曲】

 

01. Kaeru No Uta

02. Rainy Moning Glory

03. Open the Gate

04. Rainbow Serpent

05. Africn Breeze

06. Deep Sea Ball

07. White Moonlite

08. From Moon To The Sun

09. After All

10. Misty Mistic

11. For Your New Life

12. A Sunny Day

 

私が最初に聴いたのはGoma Da Didgeridoo名義の『Million Breath Orchestra』だ。このアルバムはGomaが1人でディジェリドゥを多重録音して作り上げたのだが、初めて聴いた時は驚いた。このアルバムはオリジナルでハードコアだ。ディジェリドゥを使ったハードコアな人力ケチャダブテクノである。他に比較できる音楽が思い付かないので唯一無二、古びる事が無い時代を超えて通用する普遍的な音楽だと思う。


次に聴いたのは『Soul Of Rite』で、"Rite"とは"儀式"の意味だ。このアルバムにはベースでBill Laswellが参加しており、タブラとパーカッションのKarsh KaleとシタールのTakasitalが参加しているとなれば、このアルバムの音楽はアーシーなアンビエント・インディアン・ダブと言えるかな。4曲目「From Moon To The Sun」やラストの13曲目「After All Love & Peace」での森雅樹の静かなギターの優しいメロディーは優しくアンビエントなレゲエ/ダブを想わせる。Ras Takashiのメロディカは正しくダブのメロディカだね。フィールド・レコーディングの波の音も入っているので、チル・アウト効果も有るかな。そのようなアンビエント的な曲の中で唯一11曲目「Fire Bird」はベース、ドラム、タブラ、ディジェリドゥの四つ巴で爆発的にロックする曲だ。こんな感じなので、このアルバムは普通の人(?)でも聴き易いんじゃないかな?

 

3番目に聴いたのは『You Are Beautiful -ひかりの地図-』で、なぜこのアルバムを選んだかと言うと、ジャケットのGomaが描いた点描画から、このアルバムが事故後に初めてリリースしたアルバムかと思ったからだが、実際は事故前にGomaが選曲したコンピレーションアルバムだった。初めて聴いた時に"あれ?"と思ったので、調べたらそうだった。要するにベストアルバムなので、初めて聴く人はこのアルバムから聴いても良いのかもしれない。

 

4番目に聴いたのは『ひかりの世界』で、このアルバムの音楽は私が求めていたものだった。

 

1曲目「内観」はディジェリドゥによるうねりの有るドローンで、私はちょっとLa Monte Youngの『The Second Dream Of The High-Tension Line Stepdown Transformer From The Four Dreams Of China』を思い出した。

 

【1991年】The Second Dream Of The High-Tension Line Stepdown Transformer From The Four Dreams Of China/La Monte Young

 

Gomaは循環呼吸法でディジェリドゥを吹いているので、切れ目が無いドローンだ。ディジェリドゥ以外の音はシャランシャラン、チーンという鈴の音だけだ。"内観"とは"自分自身の心の内側の感情、意識の状態を客観的に観察し、自己理解を深める事やその手法"だそうで、仏教用語では"観心"とも呼ばれるそうだ。この"内観"の意味から、私は1曲目の「内観」はGoma自身の身体の内側、心で聴かれる音のように思った。

 

2曲目「水鈴浴」は水が流れる音と大きめの鈴の音、鳥の鳴き声をバックにディジェリドゥのドローンが演奏される曲だ。

 

3曲目「月光浴」は虫の声と波のような音をバックにディジェリドゥのドローンが演奏される曲だ。

 

4曲目「森林浴」は鳥の鳴き声や虫の声、そして、何の音だろうか、湿地を歩くような音(?)をバックにディジェリドゥのドローンが演奏される曲だ。

 

このディジェリドゥの音を聴いていると、私の頭にはモンゴルのホーミーが思い浮かんだ。

 

このアルバムを聴き終えた時、私は1曲目はGomaの身体の内側の音、2~4曲目はGomaの身体の内側と外側の音=外界の音のように思った。

 

そして、私は現代音楽家のJohn Cageの有名な「4'33"」(4分33秒)の話を思い出した。

 

Wikipediaには「4'33"」について次のように書かれている。

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楽譜では4分33秒という演奏時間が決められているが、演奏者が出す音響の指示がない。そのため演奏者は音を出さず、聴衆はその場に起きる音を聴く。演奏者がコントロールして生み出す音はないが、演奏場所の内外で偶然に起きる音、聴衆自身が立てる音などの意図しない音は存在する。沈黙とは無音ではなく「意図しない音が起きている状態」を指し、楽音と非楽音に違いはないというケージの主張が表れている。

 

1951年のある日、ケージは無音を聴こうとして無響室に入ったが、彼は二つの音を聴いた。一つは高く、一つは低かった。エンジニアにそのことを話すと、高い方は神経系が働いている音で、低い方は血液が流れている音だという答えだった。無音を体験しようとして入った場所でなお、音を聴いたことに「私が死ぬまで音があるだろう。それらの音は私の死後も続くだろう。だから音楽の将来を恐れる必要はない」と強い印象を受けた。『サイレント・プレイヤー』で、さえぎられない沈黙を構想した時期と異なり、完全な無音は不可能であるという認識を得た。ケージは以後、沈黙とは意図しない音が起きている状態であると定義する。

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昔々、私は仕事で無響室に入った事が有る。設備を動かした時に出る音を測定するためだったが、その時は音がしないというより圧迫されるように感じたものだ。この感じは、皆寝静まった夜に全く音がせず、しんと静まり返っている時の寝苦しい感じによく似ている。

 

日常に於いて、雨が降る音や、朝なら雀がの鳴き声が聴こえたり、夏なら蝉の声や蛙の鳴き声が聴こえたり、秋なら虫の声が聴こえたり、冬なら雪が降る地域なら屋根から雪がドサッと落ちる音やつららが溶けた水が屋根にポタポタ落ちる音以外の音がしない時に、"静かだな"と思わないだろうか?最近の夏の猛暑だと蝉の声は暑さを増すだけでうるさいと感じてしなうかな?

 

まさか、Gomaの音楽を聴いてJohn Cageを連想するとは思わなかった。最近、Tonoko SauvageやDavid Sheaの瞑想的な音楽を聴いていたので、『ひかりの世界』を聴いた時、何だか聴いている音楽が繋がっている事を感じて嬉しくなった。

 

その他のアルバムを聴いた感想については過去の作品から順番に書くと、『Jungle Champlu』、『In A Jungle』、『Endless Wonderer』はバリ島三部作と呼ばれているのかな?Gomaがバリ島に機材を持ち込んで作ったアルバムのようだ。『Million Breath Orchestra』の音楽にケチャを感じる曲が有ったが、これらのアルバムではケチャの他、ガムランやジェゴグの現地録音を使った曲が収録されている。その上に只ディジェリドウの演奏を被せているだけでなく、パーカッション等でヒップホップ等のダンス・ミュージックのリズムを作って被せているので、この3枚のアルバムは普通の人(?)でも聴き易いんじゃないかな?芸能山城組が好きな人なら、きっとこの3枚は気に入ると思う。『In A Jungle』収録の11曲目「Pandra's Voices」には、偶然バリ島のGomaが居た所に居合わせた日本のTha Blue HerbのラッパーIll-Bosstinoが参加している。Tha Blue Herbは若かった頃に1stアルバムの『Stilling, Still Dreaming』をよく聴いたなぁ…Ill-BosstinoのラップとGomaの音楽はマッチしているのか?とちょっと不安になったが、実際に聴くとそんな心配は不要だった。しっかりアルバム全体の音楽とマッチしていた。久し振りにIll-Bosstinoのラップを聴いたら、"あれ、こんな声だったかな?"と思ってしまったので、超久し振りに『Stilling, Still Dreaming』を聴いてみるかな。

 

【1998年】Stilling, Still Dreaming/Tha Blue Herb

 

Gomaは2004年にGoma & The Jungle Rhythm Sectionを結成する。Goma以外のメンバーはドラムの椎野恭一、パーカッションの田鹿健太と辻コースケで、2007年に『Rhythm & Breath』をリリースするのだが、このアルバムで重要なのは内田直之が録音とミキシングを行なっている事だ。故、ドラムやパーカッションの音は一聴して内田直之が録音したものとわかる。そして、このアルバムの音も『Million Breath Orchestra』と同様にハードコアだ。RAWでカッコイイ!私はちょっと内田直之がメンバーで参加しているFlying Rhythmsを思い出した。これまた超久し振りに聴いたら、Flying Rhythmsの方がちょっとサイケデリックな感じ、Goma & The Jungle Rhythm Sectionの方がストレートで縦ノリの感じかな。

 

【2004年】Flying Rhythms/Flying Rhythms

 

『Rhythm & Breath』が良かったので、Goma Da Didgeridoo名義の『Cyborg』も期待して聴いたのだが、これは思っていたのと違った。『Cyborg』は『Million Breath Orchestra』と違ってディジェリドゥのみで作ったアルバムではなく、打ち込みのリズムを使っているのだが、これが今の私には何だか合わなかった。この時は打ち込みの音が合わないのかな?と思ったのだが、そうでない事はこの後に『Mad Ravers Paradise』を聴いてわかった。

 

Goma Da Didgeridoo名義の『Cyborg』の翌年にはGoma & The Jungle Rhythm Section名義の『Afro Sand』がリリースされた。このアルバムの録音とミキシングも内田直之だ。そしてやっぱり予想を裏切らずにカッコイイ!生演奏でトライバルな演奏を行い、それを内田直之が録音とミキシングしているのが良いんだね。

 

そして悲しい事故から復帰した第1作目がGoma & The Jungle Rhythm Section名義の『I Believed The Future』だ。このアルバムも内田直之が録音とミキシングを行なっている。Gomaは過去の曲は身体が記憶していて練習すれば演奏できるようになるが、新しい曲を覚えるのは時間が掛かる状態であるため、全7曲中、新曲はラストの「Flow」のみ、この曲はほぼディジェリドゥのソロ演奏のような曲で、後半僅かにパーカッションが入る曲だ。残り6曲は前2作からの再録、その内の2曲「Omotino 2011」と「Riodidgeneiro 2011」は静岡の「頂」でのライヴ音源なのだが、これが非常に感動的なのだ。この2曲はGomaの復帰できた喜びとGomaの復帰を待っていた観客の喜びに満ち溢れている。あまりに感動的なので、このブログの最後にYou Tubeに有った動画を貼っておくので、是非観てほしい。

 

Goma復帰後のGoma & The Jungle Rhythm Section名義の完全新録アルバムは『Starting Over』で、復帰後のGomaは新しい曲を覚えるのに時間が掛かる所為か、前作から7年の時間が空いている。このアルバムの録音とミキシングは内田直之ではなくGomaが主体で行なったようで、ちょっとRAWな感じは薄まった感じでハードコアな感じも薄まった。これは止む無しか。

 

Goma & Mad Ravers Paradiseは事故前にGomaが録り溜めていた曲をAutoraやTanzmusikの山本アキヲがマスタリングしたとの事だが、マスタリングだけだろうか?と思ってしまう程、バック・トラックがカッコイイ!何と言うか、テクノの本職が手掛けたようなトラックなのだ。音源はバリ島時期のようだが、1曲目「Travellers Island Party」のバック・トラックを聴いた時、私は田中フミヤを思い出した。山本アキヲはGomaの音源をリミックスしたのではないかな?ミニマルでトライバルなテクノので、ワールド・ミュージックが好きな人やテクノが好きな人には是非聴いてほしい。

 

『ひかりの世界』リリース前の2作、Goma & The Jungle Rhythm Section名義の『GJRS 20th』とGoma Homeworks名義の『Homeworks』はGomaが過去音源をリミックスした曲を収録したアルバムだが、感じとしては『Starting Over』と似ていて、ライヴでないとちょっとパワー不足な感じは否めない。事故後は点描画がメインでその世界を表す音楽が『ひかりの世界』なので、今は事故前の"動"の状態ではなく"静"の状態なのかもしれない。

 

しかし、Gomaへのインタヴューに書かれていたが、徐々に切れた脳の神経が繋がっているようだから、いつかは事故前のGomaと事故後のGomaが繋がる日が来るのかもしれない。その時にGomaが作る音楽はどのような音楽なのか聴いてみたい。それが1日も早く実現してほしいと思った次第だ。

 

最後に…2011年の静岡県の野外フェスティバル『頂』でのGomaがGoma & The Jungle Rhythm Sectionで復帰した時のライヴ動画を貼っておく。これがかなり感動的なので、是非観てほしい。そして、もしGomaの音楽に興味を持ったら、Gomaのアルバムを聴いてほしい。どのアルバムから聴くかを考える時に、この駄ブログが少しは参考になったら書いた甲斐が有るというもんだ。

 

 

 

そうそう、Gomaは本も出していて、私はそれを通販で買ったんだった。一時帰国した時に読むのが楽しみだ。

 

【2016年】失った記憶 ひかりはじめた僕の世界/Goma

 

【2019年】Monad/絵・Goma、詩・谷川俊太郎

 

2012年のドキュメンタリー映画『フラッシュバックメモリーズ3D』も観てみたいなぁ…

 

そうそう、『Million Breath Orchestra』の後にAphex TwinのEP『Didgeridoo』を続けて聴いても違和感は無いよ。

 

【1992年】Didgeridoo/Aphex Twin