認知症の代表的な症状の一つ「徘徊」
認知症の方が徘徊すると、自宅に戻れなくなってと~っても危険です
夏であれば熱中症、冬であれば凍死など、命に係わることだし、とっても怖いですよね。
本人が危険なだけではなく、家族に被害が及ぶ事だってあります。
数年前のニュースで、認知症の方が電車に引かれて亡くなり、鉄道会社から遺族に、720万円の損害賠償を請求する裁判もありました。
最終的には、鉄道会社は敗訴となりましたが、、、
でも、このニュースでは、自宅介護の限界を見たような気がしました(ノll゚Д゚llヽ)
そして、このニュース、決して他人事とは思えません。
明日は我が身と考えて、対策をしていかないといけませんよね。
徘徊はね、介護していく中で、一番の問題点ではないでしょうか?
寝たきりの人なら、徘徊することはないけどね
足腰が元気だから徘徊できるんです
足腰丈夫なのは良いことなんだけど、家族の負担がと~っても大きい!!
だって、介護するほうは片時も目が離せないし
行方不明になったときには、警察や地域住民へのヘルプが必要だしで
肉体的ストレス、精神的ストレスがとても大きいんですよね(╥_╥)
どうやって、安全を守るのか?!
今日は、徘徊の対処方法や安全策をお伝えしますね(^_-)-☆
これを読むと、徘徊に対する捉え方がわかり、ある程度スムーズな対応ができるようになります。
逆に読まなかったら。。。どうなっても知りませんよ~(((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
一般的に徘徊って聞くと、ただ意味もなくウロウロとしているイメージがありますよね?
でも、それって間違いなんですよね。
徘徊する方は、その人なりの理由(目的)があるんですよ
例えば、自宅にいるのに、ここが自宅ではないと認識しちゃって「自宅に帰る」ていう欲求が出てくると外出
→そして、自宅がわからずに迷子になったりとか
財布がなくなったと家中探し回り、見つからないから外で落としたかもしれないと考える
→探すために外出、自宅がわからずに帰れなくなったとか
定年退職していることを忘れ、会社に行こうとしてみたりとか
家族の顔を認識できずに、知らない人がいると思い、不安になって、衝動的に外に出てしまうとか
レビー小体型認知症の方であれば、幻覚や幻聴の症状があるので、幻の人影を追いかけて出て行ったりとか
どのパターンでもね、本人からしたら、最初は目的があって外出するんだけれども、途中で何をしようとしていたか忘れてしまって、自宅の場所もわからなくなって迷子になって帰れない。。。っていうパターンね(;유∀유;)
自宅の中でうろつく分には、危険はないので見守ってあげていいんですけどね
問題は、一人で外出させないことなんですよね~
かといって、24時間付きっきりでいるわけにもいかない(´;ω;`)
じゃあどうやって防いだらいいのか?
①理由をきいてみる
理由によっては、自宅内で解決できることだったりします。
例えば、理由が「トイレをさがしている」だった場合はトイレに誘導するとか、
「鍵をなくしたから」とかだった場合は、一緒に探してあげたりとか。
些細なことが理由だったりしますので、まずは理由を聞いてみることですね。
②外出しようとしていたことを忘れさせる
「途中でお腹すいたら大変ですよ。ごはん食べてから出ていっってくださいね。」
「お菓子とお茶でも飲んで、一息ついてから出て行ってくださいね」
「明日の朝送りますから、今夜は泊まっていってください」
などと声をかけ、しばらく一緒におしゃべりしてみて気持ちをほかに誘導してみてください。
また、家の中でできる趣味や作業へ誘導するのも良いと思いますよ(^^)/
→趣味がない場合は、洗濯物たたんでもらうなどの手伝いをお願いしたりね。
そうして、外出しようとしていたことを忘れてくれたら大成功です。
③玄関に、本人が興味を持つものを置いておく(例:お菓子や、趣味の物など)
興味を持つものに気を取られている間に、心を落ち着けてもらいましょう。
うまく気持ちが動いたら、しばらく一緒におしゃべりしてみましょう
外出しようとしていたことを忘れてくれたら成功ですね(^^)/
④一緒に付き添って外出する
それでも出ていこうとする場合などはね、無理に止めないほうがいいかも。。
無理に止めてしまうと、反対されたっていうマイナスな気持ちだけが残って、余計に反発
しして、力ずくでも出ていこうとしてしまいます。
実際に、外出の衝動が収まらず、火事場の何とかでカギを壊して出ていく人だっています。
しばらく歩き回ったら、落ち着いて一緒に帰ってくれることもあります。
時間の余裕があるなら、無理に止めずに一緒に付き添ってあげてください。
※注意※
ただしね、ここで注意してほしいのが、どんな時でも強い口調で攻めたり、怒ったりしないこと。
なんで怒られたのかを忘れても、その時に感じた嫌な気持ちだけは、ずっと残ります。
それだけに「ここにいたら嫌な気持ちになる」と余計意固地になって、出ていこうとしてしまいます。
それから、外出をできないようにしてしまうことで、強い反発が起きて暴言や暴力になることだってあります。
衝動的に、2階の窓から裸足で出ていこうとして大ケガをしてしまうことだって考えられますよね。
どんな時でも、落ち着いた口調で話して、気持ちを汲んであげるように心がけてくださいね。
【夜間の場合】
いくら介護中とはいえ、睡眠を削ってしまっては、こちら側が先に倒れてしまいます。
夜間など、本人が自宅に一人になることがあるなら、外に出られないように対策をしないといけませんよね。
※ただし、一日中閉じ込めるのは監禁になりますからね、昼間はやっちゃダメですよ~※
物理的にできる対策がこちら(^_-)-☆
・玄関のドアが開いたことがわかるように、ドアベルや人感センサーを設置する
・手の届かない位置にもう一つ新しく補助鍵を設置する
・玄関が開かない場合、窓から出てしまうことも考えられるので、サッシ用窓防犯錠を設置するとより安心です。
サッシ窓用の補助鍵の詳細はこちら↓↓↓
|
・徘徊感知機器の準備(マットレス型・送信機型などがあります。検索してみてくださいね)
→これは、介護保険が使える商品です。ケアマネに相談してくださいね♪
※注意:ただし要介護2からとなります(´;ω;`)
|
それから、万が一行方不明になった時のことを想定して、事前にやっておくこともありますよね。
それがこちら
・服や持ち物、靴などすべてに、名前と連絡先を書いておく。
中には、嫌がる人もいると思います。
どんな人でも、出かけるときには靴を履きますよね。中敷きの裏などに連絡先を書いたシールを貼っておくといいかもしれません。
服などは、目立たないところに縫い付けるのもいいですね。
・GPS端末を活用する
GPSといえば携帯が思いつきますが、認知症の方は携帯を持って出るとは限りません。
私のお勧めは、「靴の中に入れるGPS」です。
詳細はこちら↓↓↓
|
・お住まいの地域包括支援センターや自治体等によっては、「認知症の人の見守り、SOSネットワーク」というシステムがあります。
これは、事前登録が必要なので、お近くの包括センターにお問いあわせしてみてくださいね(^^)/
それでも、行方不明になってしまった場合は?
②同時に警察に捜索願いを出しましょう。
→自分たちだけでの捜索ではだめです。
同時進行で警察にも連絡しましょう
通報時間が早ければ早いほど、発見する確率も高くなります。
顔写真を前もって準備したり、当日の服装を記録しておいてくださいね。
③担当ケアマネジャー、利用している介護サービス事業所に連絡
→一緒になってさがしてくれたり、介護事業者同士で声をかけあい、捜索に協力してくれたりします
④隣近所に聞き込み調査
→当日、本人を見かけなかったか情報を集めましょう。
日ごろからお隣近所や地域の自治会の人には、徘徊の恐れがあることを話しておきましょう。
そして、こういう時のために、日ごろからのお付き合いを大事にしておきましょうね。
そして、うちの義母なんですが、以前から軽い徘徊の傾向にはあったんですがね
その都度、近所の人とかが助けてくれて、何とかなっていたんですよね。
でも先日、これは本格的に準備しないといけないかな?って出来事があってですね
朝起きたら、いつもの自宅なのに、何となく違和感を持っていたみたいで
デイサービスからのモーニングコールに
「私はいま、実家にきているのよ。だから今日はお休みするね。」って
それから私に向かって
「いつ家に帰るんだい?」
と聞いてきた
私「お義母さん、ここは自分の家ですよ。○○市の自分の家ですよ」
義母「え?何言ってるの?ここは××市の実家だろ?さ帰ろう!」
と言って、外に出ていこうとするんです
ゆっくりとした口調で、ここが自分の家であることを何度も説明したら
変だな?って思いながらも、一応外出をとどまってくれたんですけどね
以前から、隣近所や自治会には、義母の状況を理解してもらっているけどね
そろそろ本格的に対策をしないといけないな~って思って
ホームセンターから補助鍵は買ってきてるんですがね
旦那がなかなか取り付けてくれない(#゚Д゚)y-~~イライラ
夜中とか大丈夫かな~って不安でしょうがないんですよね~
だから、しょっちゅう義母を気にして、こっちはストレスが(゚д゚lll)
そろそろ爆弾でも落として、取り付けてもらわなきゃですね(^^)/
「お義母さんダメ!」って言いたいのを飲み込んで、ち着いた口調で演技っていうのも
介護する側としても、と~ってもストレスなんですがね~
このストレスも、うまく気分転換していかなきゃですね♪
そして、周りの人の力を借りて介護していても、この徘徊は
介護する側のストレスはMAXになります
もう無理だと感じた時には、施設への入所も検討する時期かもしれませんね
監視や束縛する介護ではなく、寄り添っていく形の介護を目指していきたいですね
徘徊だけは、シレ~ッとはいきませんが、少しでも自分の負担を軽くして気分転換しましょうね(^_-)-☆