医師から、会ってお話がしたいとお父さんに電話がきた。
いつも一人で話を聞きに行っていたお父さん。
今回は、なぜか私にも
「一緒に聞きに行こう」
と言ってきた。
良くない知らせだろうな
そう思ってたみたい。
病院へ行き、主治医にエコーを見せられる。
「エコーの結果、肝臓のほぼ全てががん細胞で埋まってます。黄疸も出てきてますし、このまま長距離を医療タクシーでの移動というのは危険な状況です。
患者さんの意志を最優先ですので、どうしても京都へ行きたいとおっしゃるならば止める権利はありませんが、途中で容態が急変する事は十分考えられます。」
最悪の結果だった。
続いて医師に言われた
「人間は、膵臓、肝臓が機能しなくなると生きていくことが難しいんです。この状態ですと、もう…。会わせておきたい方がいらっしゃるならば、できるだけ早くお呼びしたほうがいいかと…」
ここまできたのに。
一気に全ての希望が閉じられた。
私達立会のもと、医師からお母さんに伝えてもらうことにした。
お父さんと二人で先に病室へ。
「結果どうだった?」と聞くお母さん。
「…うん!先生がね、説明に来てくれるからね。」
コンコン
医師が入ってきた。
ゆっくり、申し訳なさそうに、さっきと同じことをお母さんに伝えた。
あとはご家族で話し合ってください。と言われ、医師が去っていった。
「…京都には、行けないか…」
疲れた。と言って横たわるお母さん。
もう帰っていいよ。
…じゃあ、また明日来るね。
また明日。
また
明日…。