揺れながらも前へ 役割としての師範を生きるために | 房仙会米子校代表ブログ

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静岡県三島市在住の書道家、福田房仙先生を師匠とし書道と通して生き方が変わるご指導を仰いでいます。また、房仙先生のご主人は食養道学院長、福田光孝先生。
「食養で身体をつくり書道で心を整える」房仙会の米子の代表として精進しています。

遡って数日前、房仙先生から師範の生徒へ問いかけがありました。
そこには、こんな言葉がありました。

師範は「資格」ではなく「役割」。
その学びを“教える力”として育ててほしい。
教えないという選択もある。
自分の意思で選び、責任をもって歩むこと。



どの言葉も重く、まっすぐで、真正面からの問いでした。
私はその言葉を受け取りながら、自分の気持ちを確かめる時間をいただきました。

房仙先生はいつも、私たち一人ひとりに真剣に向き合ってくださいます。
私のような生徒にも、

「いつかくんちゃんが書家になった時にね…」
「くんちゃんに良い生徒がつくように」

そんな未来の話をしてくださることがあります。

昨年の米子でのイベントでも師範合格の3名をご紹介くださり、
きっと米子での良いご縁を願ってくださったのだと思います。



それでも私は、どこかでその未来を現実として受け止めきれていませんでした。

けれど先生は、そんな私にも変わらず“師範として”まっすぐに向き合ってくださっていたのです。

10月の錬成会では、
「実際に教えてみる」という、普通では考えられない経験をさせていただきました。
さらに、先輩師範の皆さんの指導の姿も間近で学ばせていただきました。




そこで、自分の「今の立ち位置」を知り、
眩しく輝く先輩方、そしてその遥か向こうにいらっしゃる房仙先生を感じながら、
今回の問いかけについて真剣に向き合いました。

そして私は房仙先生に、
「出来る」「出来ない」ではなく、
“教える力を育てていくことに挑戦したい”

そのままの気持ちを、覚悟をもって伝えさせていただきました。

そう決めて迎えたお稽古当日。
「教えるつもりで学ぶ」と三回つぶやき、zoomへ。

──ところが、です。

いきなり読めない「紙」という草書が登場した瞬間、
つぶやいた言葉は一気に吹き飛びました。笑



今回はいつもの初日と同じく全員が初参加。
それでも理解のスピードも、再現度も、それぞれ違います。

どこが難しいのか、どこがつまずいているのか、
瞬時に判断され、詳しく、丁寧に、
そして初日とは思えないほどの厳しさでご指導くださいました。そこには房仙先生の律儀で義理堅いお人柄があったのです。

美しい臨書。
でも臨書どおりに書けなかった時、どう対処するのか。
文字のバランス、整え方。

その一つひとつのご指導に、思わず唸ってしまうほどでした。

緊張しながらも必死に書いた字には、
不思議と“説得力”が宿る。
それもまた、先生が示してくださった学びです。

書の指導でありながら、生き方にも結びつくようなお稽古でした。

今回の問いかけがあったからこそ、
私は今、自分の道を自分で選び、責任をもって歩み始めています。

何歳になっても限界を決めず、うまくいっても驕らず、失敗しても諦めず、感謝と成長を忘れない
房仙先生のように私も進んで参ります

12月25日

素晴らしいイベントがあります

ぜひ!三島でお会いしましょう✨



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