浴室 -11ページ目

わたしがいくら

あれこれ言葉を並べてわたしの時間や体を買う男を軽蔑してみたりしても

わたしがありったけの理由を使っていくら自分肯定をしてみても

わたしは所詮お金で買える女なのよね

やっすい女

プライド、忘れちゃったみたいよ

三歩進んで

二歩‥‥まさにそんな感じ


人生ってそんなものなのかしら


陽炎のように揺らめく目標、否、


今のわたしは目標を明確に作り、実行することが目標



目標が既存のものとして存在していればそれは


とても幸せであることだと知った



わたしは武器を手に入れたはずなのに


また一から、違う武器を必要としている



つまり、原点に戻る



原点に戻ること、つまりここ数年のわたしのプライドを捨てて


また地面に這い蹲って、やり直すこと



でもわたしの原点って、ここに書いてあることを読むと



はいつくばってでも ほしいものはてにいれる



これだったと思う



わたしがここ数年で手に入れたのものは、もろ刃の剣だった


でもこの武器は、剣は、数年前のわたしが、どうしても手に入れたかったものそのものだった



自分を上手くカスタマイズすることなんて、とても難しいことね


何かを手に入れては、何かに錆びがつく


知識や名誉と引き換えに、わたしを失っていく



この数年で手に入れたわたしの武器と、失ったわたしと、どちらが良いものだったのかしら



でもわたしは、また原点に戻ったわたしが武器を手に入れたら


手に入れて良かったと思える武器にしたい、なるはずだと信じている



使うも使わないも、自分次第、よく考えて、わたしはわたしを作りきらなければならない



そのために、例えどんな屈辱にまみれたとしても


わたしはわたしを否定しないために



今に見ていてね、わたしに跪かせてあげるから

愛人さん

愛人さんとは、もう三年位になります



「マトモ」な彼氏とも一年くらいしか続いたことがないのに、どうしてかしら


昔、愛人さんのことを書いた記事があったけれど


あの頃のわたしは、ここまで続くとは思っていたかしら?



でも適当で、甘い蜜だけを吸いあう、こんな関係だから


続いたんだと思う



わたしは彼のことを何も知らない



彼が流す涙の意味も


彼が言う言葉の意味も


彼が笑う意味も


彼がわたしといる意味も



何も知らない