A子さんとB夫さんは籍を入れました。
ですがB夫さんは魔がさしてしまい、浮気をしてしまいました。
籍を入れて一カ月もしないうちにです・・・
そしてA子さんに「別れよう」と告げたのですね。
離婚届を片手に。。
色々と話し合い、B夫さんから反省の言葉も聞けたこともあり、
この場は何とか流そうと頑張っていました。
結婚式の段取りも進めている最中でしたし、
親戚縁者、関係者の皆様にも式の招待状を送ってしまった
後の話でもあったからなのです。
当面結婚式は延長し、心が整ってからという流れになりましたが、
この「心が整ってから」という言葉を発したのもA夫さんの方でした。
客観的に観ますと、
「どれもこれもが逆なのでは」と思いますよね。
A子さんは想います。
ひどい男だな・・
一応流すということにしたのに離婚届は机に入ったまま・・
浮気相手を好きなのか?
私が嫌われてしまったのか?
とにもかくにも、その気持ちは半端な揺れ方とショックではありません。。。
「彼は今どう想っているのですか?」
これが相談内容でした。。。
ゼータリングをしてみますと、
A子さん、A夫さん共々が今の家庭は壊したくないと
感じていることは確かなのですね。
それじゃなぜ彼は、離婚届を未だ机の中に保存しているのですか?
私と別れて、浮気相手とやっていこうとしているのではないのですか?
こう想って当然なわけです。
ここには確かにかなり深いA夫さんの想いが
潜んでます。
皆様にご理解いただけますように、まずは一言に濃縮して書いてみたいと思います。
それは
「良心の呵責」
なのです。
鋭い男性の方でしたらこの時点で「あ~、なるほどな」となるかもしれません。
ですが女性の方でしたらまずそうはならないと思います^^;
元来より性格の優しいA夫さんであります。
そうするとこんな想いに駆られるのですね。
「あ~、なんてことしちまったんだ・・
どんなこと言ってもやっても、もう許してもらえないだろうな・・
それにこんな事実と感情をこれから一生持ち続けなきゃならない・・
顔を合わせたり、それに関連する話題や、関連してなくても連想するような
話題のときは思い出したり思い出させたりしちゃうんだろうな・・」
その感情がまだまだ新鮮な内はとてもじゃないけど苦しくて悪くて
結婚なんてできないよな・・・
彼の心に芽生えたのは反省でなく、『猛省』だったのですね。
そうするとこんな風になるのですね。
・A夫さんから離婚を告げたこと
⇒ もう何をしても許してもらえないとギュンギュン感じたから
・心が整ってからと言ったこと
⇒ 今の気持ちではとても苦しくて悪くてA子さんからも憎まれていると想ってしまって
とても結婚できる状態では。。
・未だ離婚届を保管してること
⇒ またそのときのことを思い出したり思い出させてしまって
その苦しさに耐えられなくなったときには覚悟しなきゃならないんだろうな。。
こんな感情が流れるのですね。。。
決してA子さんのことを嫌いになったわけでもない
ましてや浮気相手とどうこうなっていこうなどとは微塵も考えてない
こんなことが起きる前の心理状態に戻したいし
もちろん家庭も壊したくない
A子さんももちろんそうですが、B夫さんにも
かなりのシコリとして残り心に響いていたのです。
この場面の一番の処方箋は『時(とき)』であると感じます。
そこに対峙すればするほどシコリに養分を与えてしまいますし、
そのシコリを時という処方箋が徐々に徐々にではありますが
小さくしてくれます。
雪解けを迎えるようにシコリが解け、
その話題すら笑えるようなときが来た時、
A子さんとB夫さんは心からの信頼を取り戻せるようになるのです。
お二人の心に暑い太陽が注ぐよう、
お祈りをしていきたいです。