自転車に乗っている時に、なぜ、イヤホンで音楽等を聞くのがだめなのか?
大抵の人はこう答えるでしょうね
周りの音が聞こえなくなって危険を予測できなくなるから
実際、たとえば神奈川県の条例でも以下のようになっています
神奈川県道路交通法施行細則第11条(運転者の遵守事項)
第5号
大音量で、又はイヤホン若しくはヘッドホンを使用して音楽等を聴く等安全な運転に
必要な音又は声が聞こえない状態で自動車、原動機付自転車又は自転車を運転しないこと
でも、この回答はオイラにとって30点です
なぜか?
それは、危険の本質はそこにあるからではないからです
記憶が曖昧なのでソースは提示できませんが
たしか、自動車運転中の携帯電話使用が禁止になった頃(2004年11月1日施行)ですから、10年ほど前でしょうか?
ドイツ(だったと思う)で
『ハンズフリーでも酒気帯び運転と同等の危険度がある』
という検証結果を出してきたんです
それはなぜか?
人間の脳の認知能力は自分で思っているほど高くはないということです
携帯電話で話している時って、目の前の相手との会話よりも聞き取りにくい事ってありますよね?
ハンズフリーで自分の声が帰ってくるエコーが入っている時は尚更です
そういう時に、相手の会話を聞き取ろうとして脳が視覚に使う分の一部の能力を聴覚の方に回してしまうわけです
すると、前を向いているのにきちんと見えていない。とっさの反応ができない。という事態が起こるわけです
そんなことねぇよ!!(`へ´)
と言う人もいるでしょうね
数年前、オイラは大型造成工事に関わっていました
造成範囲に家もあり、近くに大学もあるので歩行者はそれなりにいます
規制を張って工事をしていると、時々、ちゃんと前を向いて歩いているのに規制の中に入り込んでくる人がいます
重機が置いてあって作業員が作業している
通常ならなら違和感を感じるはずなのに、普通に歩いているんです
そういう人、まぁ、記憶にある限り、100%イヤホン(ヘッドホン)してましたね
声を掛けてもなかなか気づかないので、音量も大きくしているのでしょう
聴いている音楽に神経(脳力)が行ってしまい、前を向いているのに前が見えていない
いつもの習慣通り歩いているだけという状態なんだと思います
夜間、街灯のない(少ない)所を車で走っている時、昼間の30%しか見えていないのだそうです
そんなことねぇよ!!(`へ´)
と言う人もいるでしょうね
でもそれが現実なんです
ではなぜもっと見えてると思うのか?
それは、脳が勝手に
『見えていないところは何もない所。だから、全体が見えている』
と、勝手に錯覚を起こさせているらしいです
そう。脳はその持ち主に錯覚を起こさせる能力に長けているんです
だから
・音楽を聴いていてもちゃんと見えている
・電話をしていてもちゃんと見えている
というのは大間違いなんです
本来ならば歩行者のイヤホン(ヘッドホン)や歩きながらの電話も禁止すべきなんです
こういうことを言うと
じゃぁ、カーオーディオの音楽やラジオも危険だろ!
という人もいるでしょう
でも、外の音を遮断しながら耳に直接音を届けるイヤホンやヘッドホンと
外部の雑音とともに周囲(車内)の空気を介して音を届けるオーディオとでは
脳に届く質が違うと思います
学生時代の試験勉強時にラジオなどをつけて「ながら勉強」をした方も多いと思います
オイラもそうです
そのときに、ヘッドホンで音楽を聴きながら勉強して頭に入りましたか?
オイラはダメでしたね。全然頭に入らないので普通に(ボリューム小さめに)音を出してやってました
環境に音楽が流れているのはBGM(バックグラウンド・ミュージック)ですが
ヘッドホンやイヤホンを装着した時点で音楽の方がメインになってしまうのだと思います
なのでオイラは
車のハンズフリーも2輪車(オートバイ、自転車)のイヤホン・ヘッドホンも
全面的に禁止すべき
だと思います