12年前ぐらいの話し。
神奈川にいる母方の兄弟が
警察のお世話になった。
いい歳の大人が酔っ払いにからまれた、と。
恥ずかしい話だけど、
12年前の話しだし時効だとおもって
当時の気持ちを文章にしてみようとおもう。
母の弟、つまりわたしから見て叔父は
たびたび何かしら問題が浮上し
その度に母に連絡がくる。
あるとき、神奈川の市役所から母の兄弟みんなに
「弟さんについて、いざという時に援助をしたり
また何か問題がおきたときは会いに来たりすることは
できないか？」
と問い合わせがあった。
兄弟たちの答えはNoだった。
まあ、仕方ないだろう。
わたしも、当時は20代だったけれど
臭いものに蓋をする、ではないが
巻き込まれて事故には遭いたくないのが
人間の性だとおもった。
結局、問題が浮上するたびに
わたしの父が行く。
父は、兄弟でもなんでもない。
妻の弟なわけだから、つまり義理の弟。
血の繋がる兄弟たちは誰も何もせず
血の繋がりのない父が義理の弟のために
福島から神奈川県まで行く。
当時のわたしは
その姿を見ていて不思議だった。
血の繋がりって何だろう。
父は、夜勤明け徹夜のような状態で
福島から神奈川県に向かった。
義理の弟に会いに行き、すこしのお金を
「お小遣い」と渡し
世間話をして日帰りで帰ってきた。
翌日、父は大動脈解離を起こして
救急車で運ばれて緊急入院した。
8時間の手術をして、命を繋いだ。
人と人の繋がりって何なのだろう。
わたしは、考えた。
続きは
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