お父さん
私は、いい子じゃなかったね。
いっぱい困らせてしまったね。
それでも、お父さんはいつでも私の味方だったね。
テストの点数も、いつも期待に応えられないし
お父さんの理想通りの子どもには
育たなかったかもしれないね。
お父さんは、私を どんな子どもに
育てたかったのかなぁ。
いつも、成績の良い子ども?
いつも、笑顔の子ども?
世間に恥ずかしくない
高学歴の、大手企業に勤める子ども?
私は、お父さんの理想通りの子どもには
なれなかったね。
だけど、私はお父さんが大好きだよ。
あんまり褒めてくれないし
常識とか、普通とか、世間とか
面倒くさいことを言うけれど
それでも、お父さんが大好きだよ。
あんまり褒めてくれなかったから
珍しく褒めてくれたことは
今でも鮮明に覚えているよ。
すごく嬉しかったから。
生意気で、頑固で
面倒くさい子どもだったかもしれないけれど
それでも、お父さんのことが大好きだよ。
期待に応えられなくてごめんね。
ダメなところが多い私だけど
今は、お友達とか職場の人とか
色んな人に支えてもらって
すごく幸せだよ。
誰かのために「いい人」をやるのは
もう辞めようと思うんだ。
残りの人生、「私のために」生きようと思うの。
そんなの、ワガママだ!
って怒られるかもしれないけれど
このままの私でもいい。って思うの。
ダメなところも
期待に応えようとがんばるところも
おっちょこちょいで、忘れ物も多い私だけど
それでも、
それが「私」なんだって、今は思うの。
だから、お父さんの理想通りの子どもには
育たなかったかもしれないけれど
私は、幸せだよ。
そして、これからは
もっと幸せになる気がしてならないの。
そう、信じたいの。
だって、これが「私」だから。
お父さん。
いつも、迷惑ばかりかけてごめんね。
でも、これからはもっと迷惑かけるから
よろしくね。
だから、お父さんも
お父さんの生きたいように生きてね。
ワガママなところは、お父さん譲りかもしれないね。
私ね、生まれてきてよかったよ。
お父さんと、お母さんの子どもとして
生まれてきてよかったよ。
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2016.3.27
ふと、浮かんだ言葉。
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