脳膿瘍のオペで全身麻酔が使えなく膿瘍を吸い取る形で
2度のオペを大学病院でした・・・・。
そして菌を退治するために24時間の点滴を3ケ月した。

そして片言しか話せなくなり
文字も書けなくなり物事も忘れていた。

それでも姉は小学生のドリルを病院に送ってくれ
従妹たちは短い手紙を送ってくれ
弟夫婦は面会に来てくれ
弦哲也さんの義兄さんは病院に毎日来てくれていた。
読めない絵本を開け絵を見て涙していた時期がかなり長いこと
続き死にたいって思ったりしていた時期でもある。

一つだけ壊れなかった細胞があるとすれば
音楽を聴けるという細胞だった。
むろん何の曲で誰が作曲したかなんてわかりゃしないが
音楽をヘッドホンから聴く
それだけが最大なるベッドの上での楽しみだった。

「 この音を聴いたことがある。」
何度も何十回も聴いて名前は思い出さないがレコードジャケットの
絵をなんとなく思い出す。
アイザック・スターンの音からバンドラの箱を開けるように
思い出していった。

さてモーツアルトです。


下記の曲をモーツァルトは詳しく書いていません。

だから今日もギドン・クレーメルの本から。
「 オーケストラの響きの質
個々の音に緊張感を求める努力
不利な状況においてすら最善を意識し
当然と考えること。
これら全てが新たな鼓動を生んだ。
頑張り通し耐え抜き最高を与えること。
・・・マエストロとの出会いがなかったら
これほど直接に認識しなかったろう。
カラヤンとのコンサートこそが
彼が認めてくれた理由だったのかも知れない。」
ギドン・クレーメルの本から抜粋。

ブラームスの協奏曲に忘れがたい思い出があるようです。

下記動画は日本でのアイザック・スターンの
動画ですチャーミングで笑ってしまいましたが
バイオリンの音は若いころと同じです。

モーツァルト: ヴァイオリン協奏曲3番
アイザック・スターン&オーケストラ宮崎(この日のために結成されたのかな~~)