近くの幼稚園に通ってました。この店はその頃からあったと記憶しているので、40年、50年くらいは経つのではないか。もうひとつ覚えているのが、デカデカと「九州ラーメン」というキャッチコピーが書かれていたこと。当時は今ほど注目されておらず、まあ街道筋のラーメン屋さんくらいの印象。

 


話題の油そばは食べたのだが、そういえばラーメンはずいぶん食べていなかった。おっと、券売機が導入されている。そうか、幸来も券売機を置くようになったか。感慨深いです。厨房にはお母様が健在。かなり高齢で、先代店主の奥様のはず。てきぱきとした動きが達人の域に達している。そんな店です。めちゃくちゃ味がある。もちろん満席。2代目に代替わりして、油そばみたいな新しいことも初めて人気が出てきた。先客の油そばを飛び越してラーメンが着丼です。背脂、背脂、背脂。これは先代から引き継がれている。スープをすすれば昔の豚骨の香りがする。すげえうまい。そうか、これは昔ながらの東京豚骨スタイルだ。そして先客を飛び越えた理由でもある細麺。極細麺と言ってもよいほどなので茹で時間が短い。東京豚骨で細麺?ついに謎が解けました。おそらくなのですが、先代が東京豚骨をベースに九州ラーメンのように見せたのが幸来のラーメン。数十年前に書かれていた「九州ラーメン」の文字がヒントになっている。なるほど、そういうことか。

 


もうひとつ書いておきたいのが替え玉。てか九州ラーメンだから替え玉があるのね。半替え玉(110円)でも麺量たっぷり。お母様がモゾモゾやっているので何かと思ったら、チャーシューとネギがセットされていた。コロチャーたっぷり、ネギもたっぷり。ここまでトッピングの多い替え玉はありそうでなかったかも。これはうれしい。今回はあまり書かなかったけど、幸来は腹一杯食わしてくれる店でもある。いろいろ大満足。

 

 

関連ランキング:ラーメン | 上井草駅上石神井駅