各方面で話題沸騰の限定ラーメン。
『完全にハズレでした。これはもう正真正銘のドロ系です。』
『好き嫌いの分かれる山岡家の中でも、さらに好き嫌いが分かれるであろう一杯』
『あの豚骨スープにたっぷりの煮干しを組み合わせたイミフなスープ

山岡家@東千葉(鬼煮干しラーメン)

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事件は突然起きた。「スープが半固体」、他に言葉はいらなかった。自粛していた朝ラーを解禁して訪問。ところで早朝の山岡家の雰囲気が好き。カウンターの指定席で厨房を眺めつつ、背後のボックス席には夜の明けない若者が漫画を読みふける緩い空気。まずは初めて会った鬼煮干しの茶濁なセメント色ににやける。ニボ系の専門店と比べると丼がデカいので、刻みタマネギの量が多いなという気付き。おもむろにスープにレンゲを突き刺せば、タレコミどおり粘度ドロドロの半固体。ワンテンポ遅れて、濃厚ニボニボな煮干しが追いかけて来る。ちょっとチェーン店とは思えないレベル感。ベースの豚骨スープが甘いのでスウィートニボニボに仕上がっていることと、煮干しのエグミが強すぎない食べやすさは山岡家スタイル。この限定のために用意したというカネジンのパツパツ低加水細麺がうまい。たまたまスープが猛烈に熱々だったこともあり、煮干し餡かけのチャンポンみたいな雰囲気にもなっていた。当たり前なのだがチェーン店なので全国で味わうことができる。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)では、北は北海道から南は九州まで、その鬼ニボっぷりをリアルタイムに共感できるのが心地よい。これってソーシャル時代におけるヒットが生まれる瞬間だと思う。チェーン店が進むべき新しいビジネスモデルに立ち会うことができた。
 


さらにもう少しだけ掘り下げてみると、どうやら山岡家は「極煮干し本舗」という新たなブランドを始めているとのこと。そのノウハウを今回の限定に注ぎ込んだという推測は妥当だと思われる。つまりこの鬼ニボには、いち限定メニューの枠を超えた試行錯誤が繰り返された一杯なのである。今後、極煮干し本舗へブランドチェンジなどということもあるのかもしれない。
 

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山岡家 東千葉店千葉県千葉市中央区東千葉3-14-25