男は独り道を行く -74ページ目

男は独り道を行く

誰も旅の途中

食堂への扉を開けると、準備は出来ていた。

せめて扉は開けておいて欲しかったな。

席は特に決まっていないので、適当に座る。

テーブル中央にはこいつ。

そう、鯛めし。

生バージョンではなく、鯛を入れて炊いた方。

少し遅れてもう一名。

到着が遅かったようだ。

年齢は大先輩とだけ言っておく。

この方、食べるわ、食べるわ!

恐ろしく食べる!

鯛めしをさらえて平らげた。

それどころか、白米までおかわり。w

遍路に来ると腹が減って仕方がないとのこと。

ええことや。

うちの107歳で亡くなった祖母さんもよく食う人やった。

80歳過ぎたころでも好物はすき焼きで、ビールを飲みながら食べていた。

翌朝、この残りを食べる。

特に牛脂が好きやった。

で、横には若いF氏。

若いのに、焼き魚をキレイに食べる。

親が魚屋と居酒屋をやっているとのこと。

小さい頃からよく魚を食べていたから上手いらしい。

俺の方がかなり下手くそ。

 

F氏の持っているiphone5c(sim無しの白ロム)の運用方法の話とか、

卓上にあるミカンの食べ方の話など、色々と。

そのミカンの食べ方。

どうやって皮をむくか?

俺はヘタの方からやが、他は全員ヘタの無い方かららしい。

ヘタの方からむいた方が白い繊維が取れやすいんやけどね。

「愛媛むき」や「和歌山むき」の話も。

これ、俺は逆に説明した気がする。w

 

明日、同じ方向に向かうのはF氏、N氏。

他の2名は逆打ち。

どの宿を予約したのかを聞く。

F氏は1日40kmペースらしいので、安芸に泊まる予定やったようだ。

が、この時期は阪珍がキャンプをやっていて、宿の空きが無い。

善根宿や野宿も含めて考えるとのこと。

俺は27番神峯寺まで打つ予定で、宿はもちろんふもとの浜吉屋、

は、

外した。

俺的にはあの近辺の宿泊は無い。

遍路しててこういうことは言いたくはないが、メシが不味すぎるから。

生涯食ったメシの中で最も不味かった、名古屋の栄にある味噌カツ丼発祥の店

の味噌カツ丼に匹敵する。

不味すぎて、思い出したくないから店の名前すら忘れた。

菓子パンでも食う方が確実にマシかと。

俺の予約した宿を教えると、N氏は同じ場所を予約したようだ。

H氏曰く、

「素泊まりなら浜吉屋は悪くないで」

とのこと。

いやいや。w

そもそもド田舎での食料調達は大変やん。

俺の評価は散々やが、神峯寺付近には他に宿が無いこともあり、

早くに予約しないと泊まれない人気?の宿である。

 

食事の後、乾燥機から洗濯物を回収して部屋へ戻る。

テレビを見ていると、広島東洋の選手のインタビューとかが流れてる。

「神ってる」

をやられたオリックスファンとしては、一番見たくない番組企画。

毎回、比嘉投手が打たれるシーンやし。

近鉄の北川(阪珍 → 近鉄 → オリックス)に打たれた

代打逆転サヨナラ満塁優勝決定ホームラン

のシーン並みに嫌やな。

これ、打たれたのがオリックス・ブルーウェーブの新人王の大久保投手やし。

 

あまり眠くないが、やることも無いので無理矢理寝た。

アラームをかけておいたが、どうせアラームより早く目覚めるやろな。

 

(よこ・ω・づな)

自分でもどこに何を書いたかわからんようになってきたので、

タイトルに内容を付け足すことにした。

 

 

部屋に入る。

相変わらず広い。

床の間もあり、ええ感じ。

窓から景色はそれほどでもない。

残念。

普段はイス、ベッドの生活をしている者にとって、奥に見えるソファーはありがたい。

地べた生活は苦手なのだ。

いつも遍路中によく眠れない原因は、何気に布団(要は地べた)やからかも知れん。

ま、ベッドでもあまり長時間は寝んけど。

 

16時半より少し早いが風呂へ。

風呂は地下にある。

なぜか先客あり。w

H氏ともう1名。

このもう1名はF氏とする。

とりあえずざっと身体を洗って湯船へ。

H氏とF氏は宿の話をしている。

当然俺も話に参加。

今回の地図から消えた27番神峯寺付近の浜吉屋なんかの話も。

そんな中、なぜか野球の話に。

昔のパ・リーグの球場の話とか、若いF氏には信じられないようだ。

リアルに観客500人とかやったし。w

西宮球場のブーマーパンとか。w

オリックスファンになることは人生を豊かにすることなども説いた。w

オリックスファンになると、落ち込んだりすることは無くなる。

辛くても、

「また明日やな」

と思える。

もう、修行みたいなもんである。

そして、何か成功した時のうれしさは普通の人以上に感じられる。

などを。

俺らオリックスファンは、もう20年も耐えとんねん!

優勝した時、どうなってしまうんやろか?

 

H氏という名前にしたのは、彼は子供の頃に南海ホークス子供会に入っていたから。w

今は野球を見ないらしいが。

それでも当時は大阪球場に足を運んでいたようだ。

徳増で一緒だった、俺と同じ阪急ブレーブス時代からのオリックスファンのM氏といい、

このH氏といい、当時誰もパ・リーグなんか見ない時代のパ・リーグファンに会うとは。w

 

あがって、洗濯。

今なら夕食までに乾燥機にぶち込める。

夕食は18時からなんで、一旦部屋に戻ってストレッチ。

 

食堂の前にソファーがあるので、早目に降りる。

食堂と風呂、洗濯機は同じフロア。

洗濯が終わっているので乾燥機にぶち込んでソファーでくつろぐ。

そうしているとみんな集まってきた。

善根宿の話とかしてたら18時になった。

声をかけてくれるのかと待ってたんやが、一向に無い。

扉も閉まっている。

とりあえず、食堂に入ってみた。

 

(よこ・ω・づな)

26番金剛頂寺までは4kmも無い。

ただし、名前の通り、山の上にある。

登りよりもむしろ下りが苦手な俺。

着いたも同然。

ボチボチ歩く。

 

迷うようなポイントもなく、

難なく

15時17分

26番金剛頂寺に到着。

山門は上に見えるやつ。

デカい草鞋がポイント。

時季はずれなのだろうか?

正直、ここまで人はほとんどいない。

今日はここで最後やし、時間も余裕。

この寺、実は以前団体さんに金剛杖を間違えて持っていかれる寸前やった寺である。

人の金剛杖を持って行くと、人の業を背負うと言われている。

それもあるが、我々歩きの者にとっては大事な金剛杖。

ここまで歩いてきた証明であり、二つとない、本当貴重な物。

歩きがエライとは言わないが、

こういう事情なんで、絶対に間違わないでいただきたい!

間違い防止に、あの日以来Bsのキーホルダーを付けてる。

 

本日の宿は、ここ金剛頂寺の宿坊。

15時52分到着。

この形の郵便ポストが(・∀・)イイ!!

以前も泊まった。

N氏も同じである。

正面のチャイムを鳴らすシステム。

入口に向かおうとすると、反対からやってくる人が!

全身白で、足元は地下足袋。

頭もツルッパゲで、かなり気合が入っている様子である。

いや、普通に頭は剃ってるだけやが。

その方もここに泊まるらしい。(今後H氏とする)

3人一緒に入る。

 

H氏、先に来て荷物を置いてウロウロしていたようだ。

でも受付はまだっぽい。

宿泊者カードに記入。

なぜかN氏、年齢の記入欄は空白。w

いや、隠したってここまでの話の内容から、俺よりほんのちょっと上なだけやろ。w

俺の出身高校の名前を知ってたし。

風呂はまだ沸いていないようで、16時半を目安に行ってくれとのこと。

とりあえず部屋へ。

 

(よこ・ω・づな)