ルポ (38) 奈良町-2-元興寺/なんもり10Mar | 容子のふんわり行きましょ

容子のふんわり行きましょ

もとトークばらの山下容子です。2000年から2015年まで『ふんわり行きましょ』というホームページを持っていました。

 

雨が本降りになってきたから、下御門(しもみかど)商店街に避難しようかなと思った時、元興寺(がんごうじ)の裏口を見つけてしまいました。

 

のこのこ入って雨宿りしてたら(ここから入るのがペケってことは、あとでわかりました(^^))、咲き始めの桜と桃がとってもいい感じ。長い縁側でぼーっと雨音を聞いてると、時のたつのも忘れてしまいそう。

 

元興寺は平城京遷都の時に飛鳥から奈良に引っ越してきた、奈良で一番古いお寺のひとつ。このお寺は私の大のお気に入りなので、これからも時々ブログに顔を見せます。

 

 

 

雨が上がったので、狸か虫みたいに縁側からのこのこ這い出してきました(笑)

 

 

元興寺のあたりは奈良町の中心で、古いお家がたくさん見られます。でも、新しいお家もまじっているので、1枚目の写真が奈良町のふつうの景色と言ってもいいのかも。

 

2枚目は庚申堂。石猿がお堂の前で(石臼のような)線香立てを支えていて、軒にはぬいぐるみの『身代わり申(さる)』がたくさん吊るされています。この猿たちは疫病除けなので、今どきのコロナ退治にもご利益があるかもしれないわね。

 

奈良町資料館(3枚目)は館長が自宅を私設博物館にされたもので、江戸から明治にかけての絵看板や仏像などを展示しています。上の庚申堂の『身代わり申』はここで買えるのよ。軒下に吊ってある赤いのがLLサイズの身代わり申です。

 

 

華やかなお花を見つけたので、パチリ(1枚目)。写真だと桜のようにも見えるけど、じつはヒメコブシ(それともシデコブシ?)。2枚目はカフェ(暖暖=のんのん)で、古い米問屋の建物を使っています。

 

3枚目は漢方薬のお店(菊岡)。菊岡の家は木曽義仲の愛人のひとりがご先祖で、1184年に奈良に落ち着いた後、800年以上も続いているのだそうな。奈良にも京都にも、時々こんな古い歴史を持つお家があるのよね。

 

 

春日庵(1枚目)ではさつま焼という、かわいいお菓子をゲット。2枚目は吉野葛のお店だけど、有名な佐久良ではなさそうだし、ごめんなさい、わかりません(^^)

 

3枚目は甘茶屋『あうん』。どこかで読んだ覚えがあって、《あ、ここでお茶したいな》と思ったんだけど、残念、定休日でした。

 

というわけで、アンティークなお家やお店を撮るのが楽しかった今日の奈良町散歩はおしまい。
 

 

下御門商店街(1枚目)に入ったら、餅飯殿(もちいどの)商店街(2枚目)と東向商店街を通って、近鉄奈良駅まで雨に濡れずに歩けます。『ひがしむき』は奈良で一番にぎやかな商店街なのよ。

 

ここでたっぷりウィンドウショッピングして、『銀杏や』でコーヒー&ロールケーキのお茶して(写真撮るの、忘れました)、 ・・・ 。ねっ、雨の奈良も悪くないでしょ?

 

 

 

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南森町に帰ってきて、なんもり2424で、ごぼうサラダと豚キムチと、あと写真を撮らなかった一品(写真がないと思い出せません)とで晩ごはん。

 

雨でお客さまが少なかったから、母がよく作ってくれた『卵の素揚げ』のレシピをマスターに教えてあげて、ついでに作ってみました。お塩かお醤油でシンプルに食べるのがいいです。

 

レシピなんて書いたけど、卵を油に放り込んで、一度裏返して、暴れる白身の端っこをちょいちょいと、ととのえるだけ(笑)。この少しあとの5月に病気で亡くなった母は、子供の頃満州の奉天(今の瀋陽)にいて、屋台で作り売りしているこの素揚げをよく眺めてたのね。

 

このやりとりを聞いていたもうひとりの男性のお客さまも、お母さんの卵料理のお話を始めちゃって、そのあとみんなでワイワイとずいぶん盛り上がってしまいました。

 

素揚げする時に貸してもらったエプロンというか、さつま焼酎の会社の前掛けをつけて、パチリ(3枚目)。ジャケットインは私のお気に入りのひとつです。う~ん、いつも思うんだけど、こうして写真を見ると、私、母にホントよく似てるわね(^^)