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テラーク:フェネル&クリーヴランド・シンフォニック・ウィンズ

1978年クリーヴランドのセヴェランスホールにて収録。
演奏はフレデリック・フェネル指揮によるクリーヴランド・シンフォニック・ウィンズの演奏。
名門クリーヴランド管弦楽団の管打楽器奏者によって編成された吹奏楽である。
発売当時はアナログLPレコードとしてリリースされ後にCDとして再発された。
録音は優秀録音で知られたテラークによるもので独自のマイクアレンジとデジタル録音システムで一世を風靡した。

Recording Equipments

Microphone:Schoeps SKM-52U X3 only
Mixing Console:STUDER Model 169
Recorder:Soundstream 50kHz Sampling Rate
Disc Masterig System:Neumann SAL-74 & VMS-70(JVC Cutting Center at L.A.)
Monitor Speaker:ADS BC-8

なんといっても3本の無指向性マイクロフォンのみの録音であると言うことである。世界一静寂なホールと言われるセヴェランスホールの余韻と奥行き感は素晴らしい。楽器の配置で楽器間のバランスを取るために独特の配置である。特に特徴的なのはバスドラムを正面一番奥に皮を正面に向けていることである。これにより低音がホール全体にムラ無く行き渡りど迫力の低音が楽しめる。
とにかく33年前の録音とは思えないのである。




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応用音楽学という発想

音楽が成り立つためには様々な視点や行為が必要である。

◎演奏する人
◎作・編曲をする人
◎音楽を分析・評価する人
◎音楽を指導する人
◎音楽療法に携わる人
◎楽器を製作・修理する人
◎楽譜を出版する人
◎演奏する場所を提供する人
◎コンサートを企画・運営する人
◎音楽を録音・録画する人
◎テレビ・ラジオで音楽番組を制作する人
◎音楽CD・DVDを制作・販売する人
◎音楽制作用ソフトウェアを開発する人
◎音楽再生機器を開発する人
◎演奏家をマネージメントする人
◎演奏会場(コンサートホール)を設計する人
◎難聴者が音楽を楽しむための装置を研究・開発する人
◎アマチュア音楽団体のリーダー


私が今まで出会った音楽に関わる人達である。
程度の差はあれ全ての人が音楽を理解し好きであることが共通点である。この中には
学問的にも体系付けられて教育システムが整っている物もあればそうでないものもある。
音楽や演奏された物をいかに利用・応用し社会に広めていくのか、と言う概念が「応用音楽学」である。
しかし「応用音楽学」が学問的に体系付けられているわけではなく、言い方が悪いが
「音楽のゴミ捨て場」的発言をする人もいる。専門分野として認識されている物もあれば
「怪しい」と思われるものもある。要はこれらの行為を正確に分析し体系化することが
必要であろう。しかしあまり学問的になりすぎても権威主義がはびこる土壌となってしまう
心配がある。改めて考えてみたいものである。

唯一の応用音楽学の書籍。放送大学のテキストでもあった。

山口  修 放送大学客員教授・大阪大学教授
「応用音楽学」
NHK出版 ¥3,150-

凄いぞ、日本のお爺ちゃん!

磁力抵抗「ゼロ」の発電機 草津の男性が発明印刷用画面を開く

軸を回した時に磁石の抵抗が少ない発電機を発明した平松さん(右)と、解析した中村准教授(京都市西京区・京都大桂キャンパス)
 滋賀県草津市の元建設請負業の男性が、発電機を回す時に生じる磁石の抵抗を大幅に軽減させる仕組みを発案し、解析した京都大准教授がこのほど学会で発表した。簡易な構造だが誰も試みなかった「コロンブスの卵」的発想で発電装置の簡略化が見込め、電気自動車や風力発電などへの応用に期待も高まっている。

 同市平井5丁目、平松敬司さん(72)の連式発電機。永久磁石を用いた発電機は磁石を円盤に並べて相対させ、軸を回転させることで電気を発生させる。しかし、磁石同士が引き合う力が働くため、回転が重くなることが「宿命」だった。

 平松さんは、4台以上の発電機を1本の軸でつなげ、各台の磁石の位置を軸から見て均等な角度でずらすことで、磁石が引き合う力を相殺させることを発案。モデルを試作したところ、発電機を増やすにつれ回転が軽くなることを確認した。国際特許を出願し、現在審査中だ。

 平松さんは民間の試験機関に依頼して解析したデータを基に昨秋、京都大の中村武恒准教授(電気工学)に相談。中村准教授がコンピューターで解析したところ、発電機を8台並べると磁力の抵抗がほぼゼロになることが分かった。このほど茨城県つくば市で開かれた春季低温工学・超電導学会で発表した。

 中村准教授によると、平松さんの発電機で生じる電気は波形がぶれず発熱ロスが少ないため、発電機の「弱点」ともいえる制御装置や廃熱装置が不要になることも見込める。低回転でも電気が取り出しやすいなど利点が多く、ハイブリッドカーや電気自動車の発電機をはじめ風力発電機などへの導入も期待される。すでに企業からの引き合いもあり、本格的な発電機を試作し、応用を検討する。

 中村准教授は「目からウロコの発想だが、どうして今まで誰も気づかなかったのか。多分野への広がりが期待できそうだ」と驚き、平松さんは「自転車の発電機の抵抗を軽くしようと思いついたのがきっかけ。素人の発想を聞いてもらえてありがたい」と、協力に感謝している