我が家は、共働きの夫婦ふたり暮らし。


家事はちゃんとやってるとは言いがたくて、実際のところ、かなり家電に頼っています。

 

でも最近ふと気づいたんです。


「これ、最後に使ったのいつだっけ?」


…そんな家電、ありませんか?

 

家電アドバイザーとしては、あまり声を大にしては言いづらいけど、
この“使わなくなった家電”こそが、意外とリアルな生活感だったりもします。

 

家電は「生活を助けてくれる便利な道具」だけど、
生活スタイルに合っていないと、どんなに高機能でも宝の持ち腐れ。

 

というわけで今回は、我が家のリアルな「使ってない家電」と「買ってよかった家電」を、ちょっと恥ずかしさもありますけど、ご紹介します。

 

 

 

 

 

  ■あまり使わなくなってしまった家電たち

 

● ホームベーカリー

 

最初は「焼きたてパンが家で食べられるなんて最高!」と思って、意気揚々と購入。


小麦粉やドライイーストをそろえて、何度かは焼きました。

焼きたての匂い、あれは確かにしあわせです。

 

でも……現実は甘くなかった。

 

朝に焼こうとすると、前夜のうちに材料を仕込んでおく必要がある。
そして、使った後のパンケースの洗い物や片付けも、地味にめんどくさい。

そしてそして、何気に材料代が高い…


そんな「ちょっとした手間」が積み重なると、だんだんと使わなくなるんですよね。

 

今は食器棚の下段にそっと眠っています。

 

 

 

● ノンフライヤー(油なし調理家電)

 

揚げ物が手軽にできる!ということで、かなり期待して買いました。
使ってみると、確かに油を使わずにカリッと仕上がるし、後片付けもラク。

 

……のはずだったんですが。

 

揚げ物って、そもそもそんなに頻繁に食べないんですよね。(年齢的にも…)
しかも、2人分だけ作るには容量が大きすぎて、かえって手間に感じてしまう。


「唐揚げ食べたい」と思った日には、ついスーパーの惣菜コーナーに寄ってしまう。

結果として、月に1回も使わない家電に。

 

便利なはずが、ライフスタイルにフィットしなかったという、典型的なパターンでした。

 

 

 

● スチームクリーナー

 

高温の蒸気で掃除ができると聞いて期待して買いました。


確かにフローリングやキッチンの頑固な汚れには効果的なのですが、
準備や片付けに時間がかかるのと、本体が思ったより重くて扱いづらい…


そして何より、気づいたときにサッと使うのが難しく、
日常の掃除道具としてはちょっとハードルが高いなと感じてしまいました。


結果的に、使う頻度はかなり減ってしまい、階段下の押入れで眠っています。

 

 

 

 

  ■逆に「これは買ってよかった!」と本気で思う家電たち

 

● ホットクック

 

これは我が家のヒーロー的存在です。

 

具材を切って入れて、ボタンを押すだけで一品完成。(予約もOK!)
しかも煮崩れしない、味しみバッチリ、焦げつきゼロ。


共働き夫婦にとって、「夕飯の準備を自動化できる」って、想像以上に大きいです。

 

仕事を終えて疲れ切った夜に、「今日のご飯、ホットクックに仕込んでおいたやつがある」と思えるだけで、すごく救われるんですよね。

 

料理の腕も、気力も、いらない。
でも、ちゃんと手作り感はある。それが嬉しい。

 

 

 

● 食洗機(据え置き型)

 

2人暮らしなんだから、食器なんてすぐ洗えるでしょ?と思いますよね。


でも、仕事終わりにご飯を食べて、片付けまできっちりやるって、実はけっこう負担。

この食洗機を導入してからは、「ご飯のあとのストレス」がごっそり減りました。

 

使い終わったお皿をざっと並べて、ボタンを押して放置するだけ。
寝る前に「台所きれいに片付いたな」と思えると、それだけで気持ちもすっきりします。

 

「2人だけなら要らない」なんてこと、ぜんぜんありませんでした。

 

 

 

● コードレス掃除機(軽量モデル)

 

重たい掃除機を出してコンセント差して…って、意外とハードル高いんですよね。

でも、コードレス掃除機なら思いついたときにサッと使える。


「気づいたときに5秒だけ掃除」ができるようになると、
結果として部屋が散らかりにくくなります。

 

“キレイをキープしやすい仕組み”として、これはものすごく優秀です。

 

 

 

 

  ■家電は「性能」じゃなく「相性」

 

どの家電にも、買うときは「便利そう!」「いい暮らしができそう!」という期待があります。


でも実際に使い続けられるかどうかは、その家電が自分たちの生活リズムに合っているかどうかにかかっています。

 

家電の性能は年々進化しています。
でも、使うのは人間。そして、暮らし方は十人十色。

 

どれだけレビュー評価が高くても、自分たちに合わなければ使われなくなる。


これは家電だけでなく、僕が本職としてやっている「社労士の制度づくり」でも、まったく同じことを感じます。

 

いい制度をつくっても、運用されなければ意味がない。
家電もまた、「暮らしの中に自然に溶け込めるか」が大事なんだと思います。

 

 

 

 

  ■おわりに:使いこなすより、“寄り添ってくれる”家電を

 

我が家には、活躍してる家電もあれば、眠ってる家電もあります。
でも、それって失敗じゃないと思っています。

 

生活スタイルは、少しずつ変わっていくもの。
「今の自分たちにフィットするかどうか」は、使ってみないと分からないから。

 

家電を選ぶとき、もし迷っていたら——


「それがあることで、自分がちょっとラクになる未来」が想像できるかどうか。
そんな視点で選ぶのも、ひとつの基準になると思います。

 

そして、もしその家電が、あなたの“ちょっとしんどい”を減らしてくれるなら、
それはもう、“最高のお買い物”かもしれません。