みなさん、こんにちは! 家電社労士の横山 勝です。

 

最新家電を買ったときのあの高揚感。


お店で実物を見て「これだ!」と思った瞬間から、頭の中はその家電のことでいっぱい。


家に届くまでの待ち時間さえ楽しくて、設置の日にはドキドキワクワク!

 

最初は動作音やボタンの手触りまでもが特別で、家に帰るたび「早く触りたい」と思う。


けれど…気づけば数週間で“いつもの家電”に。


あのドキドキはどこへ消えてしまうのでしょうか。

 

 

 

 

  気持ちが落ち着くのは自然なこと

 

最初は“新しい家族”が来たような存在でも、日々の生活に馴染んでくると「あるのが当たり前」になります。


冷蔵庫の中身を確認できるカメラ付きモデル、洗剤自動投入の洗濯機、スマホと連動するエアコン――。


初めは一つひとつに感動していても、毎日使ううちに“驚き”より“安心感”が勝っていきます。

 

これは決して悪いことではありません。


むしろ暮らしに溶け込んだからこそ、自分の家の一部になった証でもあります。

 

 

 

  「次はもっと」を探してしまう

 

もうひとつの理由は、人の心の“欲ばり”な部分かもしれません。


便利な家電を手に入れると、今度は「もっと時短になるモデル」「デザインがさらに素敵なもの」に目が向きます。

 

たとえば最新の掃除機を買った直後でも、カタログやネットを眺めながら「来年はコードレスで自動ゴミ捨てがついた新型が出るらしい」なんて情報が耳に入ると、つい気になってしまう。

 

満足しているはずなのに、次のワクワクを探してしまう――。


これも自然な心の動きです。

 

 

 

  それでも、買った意味はちゃんとある

 

ワクワクが短くても、買った意味がなくなるわけではありません。


新しい家電が家に届いた日のドキドキ、初めて使ったときの感動は、たとえ一瞬でも確かに自分を動かしました。

 

そして“当たり前”になった後も、その家電は毎日の家事を軽くし、時間を生み、暮らしを静かに支え続けてくれます。


感動が薄れるのは、便利さが自分の生活に根付いた証拠。


それは小さな誇りのようなものです。

 

 

 

  ワクワクを少し長持ちさせる工夫

 

それでも「もう少し楽しみたい」と思ったときに、僕がやっている小さな工夫をいくつかご紹介します。

 

  • 新機能を一気に使わない
    トリセツを読みながら、少しずつ機能を試す。
    「今日はこのモード」「次はあの設定」と、発見を分けて楽しむと驚きが続きます。

  • 誰かに話してみる
    家族や友人に「この機能が便利でさ~」と語ると、自分の中でも改めて魅力を確認できます。

  • 暮らしの変化を記録する
    時間が短縮できた、掃除が楽になったなど、小さな変化を書き留めるだけでも満足感が長持ちします。

 

 

  さいごに

 

最新家電のワクワクは、消えるからこそ特別。


最初のときめきを「短かった」と残念がるより、「暮らしの一部になった」と受け止めてみてください。

 

その家電が今日も黙々と働いてくれている――


それこそが、買ったときの喜びが形を変えて残っている証なんだと思います。