横山専務の闘う営業日誌+子育て日記 -8ページ目

横山専務の闘う営業日誌+子育て日記

闘う営業日誌と子育て日誌が合体しました!!大腸がんとの闘病記録から不動産屋としての物件紹介、そして家族と過ごした記録をこちらに記載しております!

2月20日(月):造影CT検査

朝一で病院に入り受付を行って外科へ、名前を呼ばれたら造影剤用の点滴を刺して放射線科へ移動。注射も点滴も1年間何度も刺されたが未だに慣れない・・・針を刺されるときは目をつぶっている。

CT室の前で待つのは結構気持ちが辛い、理由は重病の方を目にするから・・・事故で救急で来る方、手術を控えてる方、「あとどのぐらい生きられるんだろう」と心配になるような人と一緒にいるのが辛い、逃げ出したくなる瞬間である。

2月27日(月):大腸内視鏡検査

前日の26日から食事制限が入る、おかゆと所定の栄養食しか取れない。27日は朝から絶食、口にできるのは2リットルの下剤のみ、味はポカリスエットに似てるという人もいるが薬剤の味がしてとにかく不味い。生涯で4回目、4回目となると少しは慣れてきたが楽になるということはない。下剤の写真をツイッターに載せたら「いいね!が260ついた」、下剤で嫌な思いをした人がそれだけ多いということだろう。

直接見る勇気がないので眠くなる薬を使ってもらって実施、目が覚めると内視鏡医と看護師さんが「ポリープも何もなかったですよ~」と声をかけてくれた。これで大腸がん手術後の直腸再発を1年クリアしたことになる。私の切除した直腸S状部結腸の場合は、直腸に再発の可能性があるため1年無再発は非常に嬉しい。今後の大腸再発の可能性がこれでぐっと下がる。

2月28日(火):診察・検査結果報告

外科受付してから呼ばれるまでの時間はとにかく長い、呼ばれるまでの時間はとにかく不安・恐怖との闘い・・・CTに関しては術後2か月の結果なので基本的には何も映らない、ただ映った場合にはかなり悪性度が高く死の危険が一気に高まる。診察室を開ける瞬間は心臓が口が飛び出るかと思った。

主治医が笑顔で「今日は美味しいもの食べてくださいね!」と言った瞬間は涙が出そうになった。

これで次の検査までの3ヶ月間は半分病気を忘れて普通の人と同じ生活ができる・・・そう思うと泣きたいぐらい嬉しい。妻と2人で遅い昼食には牛タンを食べた、「まだ生きられる!」そう思える診察日は誕生日みたいなものだ・・・これをどこまで積み上げていけるかがこれからの勝負。

2月28日(火):抗がん剤スタート→3月6日(月)までの副作用等

今回の抗がん剤はUFT+ユーゼル療法、服用は1日3回、1回の持続時間が8時間。食事の影響が大きいため服用の前後1時間は原則飲食禁止、私の場合は6時、14時、22時の服用予定。

今後、再発して手術ができない場合には24時間点滴か5FUに分類される経口抗がん剤のいずれかを半永久的に服用しなければならないため、今回の抗がん剤が身体に合うかどうか?副作用がどの程度か非常に気になるところ。

服用1週間の感想は、前回服用したカペシタビン(ゼローダ)よりは明らかに楽、だるさ・吐き気・下痢・食欲不振の症状はあるもののどれも我慢できないほどではない。カペシタビンに関しては非常に強い下痢で苦しんだし吐き気に関しては条件反射的にパッケージを見ただけでも吐き気が出たがそれほどではない。

抗がん作用も弱いが副作用も弱いと聞いていたのは間違いないと感じた、少しでも再発するまでの時間稼ぎになればそれで良い・・・そして抗がん剤を飲みながらも普通の生活ができることが少しうれしかった。以前と同じように仕事ができる日も遠くないかも・・・と思うと嬉しい、旅行の計画も立てやすくなる。

前回の時は塩気と甘みがほぼわからなくなる味覚障害が起きたが、今回はコーヒーが美味しく感じなくなったことと辛いものが食べたくなくなった・・・が、この程度はがん患者なのだから気にするものではない。

デメリットは、薬代カペシタビンと比べる約2.5倍ぐらいと思われる。2週間分の会計が2万円だったから4週間分で4万円・・・1クールほぼ1ヶ月薬代だけで4万円、その他に診察検査を考えるといくらかかるかな?ガン保険の重要性を改めて認識させられる。

<横山専務のコメント>

一先ず検査をクリアできたのは本当に嬉しかったです、これで今年1年は生きられる・・・と思いました。たった3ヶ月で4cmにも成長した癌細胞の種が身体をまわっている状況に安堵する日はないです。

毎日の日常に感謝をしながら時間を大切につかって行きたいですね。。。子ども成長を少しでも長くそばで見守っていきたい・・・そう思いながら自分でできる限りのことをしていきたいと思います。

今後は改めて抗がん剤服用の内容を1クールごとに記載していければと思います。


【物件情報】

物件名:第2ヨコヤマビル201号

所在地:〒963-8041 福島県郡山市富田町字坦ノ腰58-1

専有面積:64.52㎡/19.52坪

賃料:120,000円+消費税

共益費:込み

駐車料:敷地内1台分込、追加駐車場敷地内5,000円+消費税、敷地外4,000円+消費税※空車区画については都度お問い合わせ下さい。

敷金:賃料3ヶ月分/360,000円

礼金:なし

仲介手数料:120,000円+消費税

保険:加入義務あり※当社の保険商品の場合は、19,000円/2年~でご紹介が可能です。他社商品での加入も可としております。その際には借家人賠償を特約2,000万円の保障でご加入下さい。

設備:エアコン、トイレ(ウォシュレット)、給湯(湯沸し器)

備考:個人・法人に関わらず保証会社を利用しての審査・申し込みが必要となります。保証料は賃料総額の100%+αとなります。

【間取り】

【地図】

【物件写真】

<横山専務のコメント>

ピザーラ郡山店が目印の4階建て賃貸マンション、テナント区画2階の角部屋になります。駐車場北側敷地内区画1台分込、追加駐車場は敷地内・敷地外合わせて合計4台程度追加契約が可能です。

国道49号線、国道4号バイパスにアクセス便利な立地環境なのが一番のアピールポイントですね~!賃料など諸条件相談可!

現地キーボックス設置済ですので即日内見可能です。

お問い合わせをお待ちしております!!

肝臓の切除を担当してくれた外科医の先生から肝臓の状態について順調に回復している旨の報告を受けて2月から大腸の切除を担当してくれた元の主治医の診察に戻りました。

今後の治療について、主治医と話あった結果等をまとめたので記しておきたいと思います。

〇病状のおさらい

1月17日の記事にも記載しましたが、大腸がん肝臓転移手術後の再発率・転移率については、発表する病院や医療機関によって異なるものの低くて50%、高いところだと70%~80%とされています。この数字は手術しただけで治ることはほとんどなく、高い確率で再手術を必要とすることを意味しています。

そういった状況から術後の抗がん剤を行うことが一般的ではありましたが、2021年9月に発表された抗がん剤の有効性について「抗がん剤を行ったとしても再発までの時間を稼ぐことができるが、生きられる時間を見た際にはむしろ無治療の方が長生きできる」という結果となりました。

これはかなり皮肉であり酷な結果といえます、端的にいうと抗がん剤を使ったとしても治ることはないのだから副作用のない生活を送った方が良いということです。

〇今後の治療について

肝臓切除を執刀してくれた先生からはXELOX療法(オキサリプラチン+カペシタビン)を行った方がよいのではないか?・・・という説明を受けていました。

ですが、2022年3月末にオキサリプラチンを投与した場合には、激痛を伴った麻痺症状が左腕全体におこり、触るものすべてが剣山で刺されたような痛みがありました。また20度ちかい常温の水でも喉がしまり嘔吐を繰り返すアレルギー症状が出て脱水症状をおこした結果、病院に搬送が必要となる状況でした。

以上の結果を踏まえて主治医と今後の治療方針を話合いました。

◆オキサリプラチンを使用した治療については、手術ができない状況(延命治療しか望めない)の際に取っておくこと。

◆再発の確率が高い状態ではあるが、効果も薄いが副作用の最も弱い抗がん剤を使うこと。

に決めました。

2月の末から6ヵ月間を目途に抗がん剤治療を行いながら再発に備える形です。

<横山専務のコメント>

無治療という選択肢もありましたが、最終的に迷った結果、弱い抗がん剤を服用して定期的に病院で検査を受け再発をできる限り早く発見するという方針に決めました。

なかなか難しい選択ではありましたが、生活の維持、仕事を行いながら治療していくにはこの方法が最良の選択だと考えました。

治す可能性をあげるために、最低半年以上も抗がん剤治療のために入退院を繰り返すことは自分の中ではあり得ないと思いました。

既に全身にまわってしまっているがん細胞がどのぐらい期間再発しないでいてくれるのか?できたら一生再発しないでもらいたいですが(笑)・・・そうもいかないでしょう・・・から再発をできる限り早く発見して再手術に臨む態勢を整えていくのが今後の方針です。

がんの恐怖を身をもって体験した中でがんの早期発見の大切さやがんのいう病気の怖さを伝えていければ良いなと考えています。

最後に・・・後ろ向きな文章にも見えますが「がんを治すこと」「生きること」を諦めたわけではありません。今回の判断もある意味戦略的な考えのもとに決めたことです。

今行われている治験※保険適用前の実験的治療についても調べており抗がん剤の副作用を抑える実験が行われていることも把握しており、また数年後にがん治療が変わるかもしれないという情報も掴んでいます。

肝臓の切除を乗り越えた今、自分にできることは何か考えながら過ごしています。2月9日の今日はがん患者さんが集まるサロンに行ってきました。今後はシンポジウムや講演会などにも足を運ぶ予定です。

立ち止まってはいられません、できることから1歩1歩、前に進んでいきます。

 


この度、有限会社横山ビルは肝臓がんサバイバーでもある総合格闘家・高須将大さんの「パンツスポンサー」としてを応援させて頂くことになりました。

つきましては高須将大さんを紹介させて頂きたいと思います。

<高須将大>

茨城県出身、1993年7月29日生まれのプロ格闘家、2017年6月、24歳の時にステージ4(肺転移あり)の肝臓がんに罹患、開腹手術で肝臓の半分以上を切除、抗がん剤治療を実施、副作用を抱えながらも格闘技へ復帰、その後ラジオ波治療、2回目の開腹手術、抗がん剤治療を乗り越えて試合にも参戦、2020年より経過観察中。2022年7月にパーソナルジムを開業。。。現在に至る。

<高須さんのジム・インスタ・各種ネット記事リンク>

〇A_studio_cliff 

https://a-studio-cliff.com/

<ステージ4肝臓がん闘病中もリングで戦った格闘家>オンコロ/2022年8月1日公開記事

https://oncolo.jp/feature/mma_takasu_2022

〇がんサバイバー対談:高須将大×笠井信輔~笠井信輔のこんなの聞いてもいいですか?2022

https://www.youtube.com/watch?v=h4egnTtx6xo

〇高須将大のYOUTUBE

https://www.youtube.com/channel/UCeW0TKcxSQ1Ape1bwjh5y8A

〇高須将大のオフィシャルブログ~余命3ヶ月だった男

https://ameblo.jp/bull0729/

〇高須将大/肝臓がん・Twitter

https://twitter.com/Nitrais?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

〇高須将大・Instagram photos and videos

https://www.instagram.com/takasushota/?hl=ja

<横山専務のコメント>

大腸がんに罹患して落ち込んでいた中、ネット上で見つけた格闘家の高須将大さん、20代で肝臓がんを発症して余命宣告を受けながらも複数回にわたる手術、抗がん剤治療を乗り越えて格闘家として復帰、そして夢であったパーソナルジムを開業。。。と諦めずに戦っている姿に胸を撃ち抜かれてしまいました。もうファンですね(笑)

ツイッターをはじめてから少しやり取りをさせていただきましたが、彼が作ってくれたリハビリ用の筋トレ動画を見ながら腹筋や足腰のトレーニングを行っている毎日です。

彼がほぼ毎日アップしているパグのうめこちゃんとのやり取りや佇まいにはほっこりさせられています。

2月12日に開催されるGRACHAN59×BRAVEFIGHT27ではバンダム級で高須さんの試合があります。過去に戦った相手とのリベンジ戦だとのことなので是非勝利する姿がみたいですね。

私も会場に行って応援したいところですが、残念ながら各種事情によりネット配信放送での応援となります。「がんばれ高須選手!!」

 

〇大腸がんの肝転移による標準治療を検証した結果/2021年9月27日/国立がん研究センターサイト記事より抜粋

大腸がんの肝臓転移に対する肝臓切除後の補助化学療法についての検証を行った。検証の結果、術後補助化学療法を実施した場合、再発するまでの期間は延長されたが生存期間は延長されなかった。

これまで十分な根拠がないまま広く行われてきた肝臓切除後の補助化学療法に対して歯止めをかけ、肝臓転移巣が大きくない場合には、肝臓切除後はそのまま経過観察する治療が第一選択として推奨されることになった。

大腸がんの肝臓転移は、大腸がん患者の約30%に見られ、大腸がん患者の死因の半数を占めている。肝臓転移を有する患者に対しては肝臓切除が有効な治療法である。しかし肝臓切除だけでは治癒しないことが多く、再発率は70%~80%となっている。

5年間の無病生存割合は肝臓切除単独では38.7%、補助化学療法では49.8%、一方で5年間の全生存割合は肝臓切除単独で83.1%、補助化学療法では71.2%となった。

『大腸がんの肝転移による肝切除後の新たな標準治療を検証、肝切除後の補助化学療法は生存改善を認めず』

〇転移性肝腫瘍の手術と成績/がん研有明病院/2022年7月21日より抜粋

当院では毎年150件程度の転移性肝腫瘍の手術を行っている。5年生存率は(3個以下かつ最大5cm以下)で74.0%、(4個以上または5cm以上)で66.6%、術後5年間で約78%が再発する。再発した患者さんの約半数が肝臓だけの再発である、切除可能であれば積極的に切除を行う。

〇日本癌治療学会/がん診療ガイドライン/大腸がんより抜粋

肝転移の治療方針⇒根治切除可能な肝転移には肝切除が推奨される。

肝切除後の5年生存率は35~58%である。本邦で行われた多施設集計では、肝切除585例の3年生存率は52.8%、5年生存率は39.2%であった。

〇大腸癌研究会/大腸癌治療ガイドライン/医師用2019年版より抜粋

肝切除後の5年生存率は35~58%である。本邦で行われた多施設集計では、肝切除585例の3年生存率は52.8%、5年生存率は39.2%であった。

※日本癌治療学会と全く同じ数字が掲載されている。

<横山専務のコメント>

がんは転移が一番怖い・・・といいますが過去の治療データを見る限りそれは明らかですね。手術で肝臓にあるがんを切除できたとしても治癒することはなく70%~80%という高い確率で再発をしてしまう。。。治るのは20%~30%と程度ということになります。

また大腸癌研究会や日本癌治療学会が公表している生存率については3年生存率が52.8%、5年生存率が39.2%・・・と3年で半数が亡くなってしまう、5年生きられるのは4割以下と考えると気分も落ちますね。

ただ、がん有明病院や国立がん研究センターが公表している直近のデータをみると5年生存率は70%台。。。この違いは何の違いでしょうか?

以上のデータをみると再発⇒手術については覚悟を決めておく必要がありそうです。手術は地獄のように苦しかったですが、生きるためにはそれを怖がっている場合ではありません。

再発までどのぐらいの時間があるのか?再発しても手術は可能なのか?

今回肝臓にできたような成長スピードの早いがんが再度出現したら1年なんて生きていられる自信はないですね。

ホントに頭の中はぐーるぐる(笑)。。。後は「運次第」でしょうか。。。

お風呂場で鏡をみると私の腹部にはケンシロウのごとく複数の手術跡があります。

やっぱり傷を格好よく見せるには筋肉だよな~とか考えたりします。

私の肩に鎌をかけている恐怖という名前の死神との闘いですね。。。負けるわけにはいかない!

娘が小学校卒業するのを絶対に見届けてやるぞ!!

 

大腸癌が肝臓に転移したため、その切除を行った入院の経過を残しておきたいと思います。興味のある方は閲覧下さい。

●12月20日(火)

午後1時30分から入院となった、病院についた時点で仕事の書類を作り忘れていたことに気づいて、事務所に一旦戻り仕事を片付けてから再入院した。

●12月21日(水

検査あり、夜までごはんが出た。下剤飲んで寝る直前までトイレを何往復もする状況。

●12月22日(木)

9時から手術だったが、前日の下剤が効いており8時30分過ぎまでトイレを往復。8時50分に手術室に徒歩で向かう、外科外来で妻が待っていて声をかけてくれた。少し歩くと親父もいてくれた。おふくろも来ていたようだったがトイレに入っていたようで会うことはできず・・・。

自分で歩いて手術室まで行き自分で手術台に乗るのは、ただただ怖い!(;'∀')

手術は9時から17時までの8時間だったらしい・・・自分の意識が戻ったのは18時30分ごろだったと思う、全身麻酔が切れてくる中で強いめまいと吐き気。。。胃が空のはずなのに吐き気がとめどなく襲ってくる。傷の痛みと併せて右肩に激痛が走っていた。後から執刀の先生が来てくれて手術中は右腕を上げ続けていた影響ではないか?っとのこと。

この晩は大腸の切除の時と同じように一睡もできずに朝を迎えた。

●12月23日(金)

点滴から吐き気止めをいれてもらったが、効くのは一瞬・・・吐き気をもよおすと傷口に力が入るため激痛が襲ってくる。ひたすらこの繰り返し時間経過がとてつもなく長く感じる・・・リハビリの先生が午前中に来てくれたが、立ち上がっただけで吐いてしまい思わず泣いてしまった。大腸の時とは明らかに違う症状にメンタルがやられてしまった・・・回診にきてくれた先生に吐き気が強いと伝えると痛み止めをかえましょうということになった。

痛み止めを変えて痛みが取れるのか?別の不安がおそってくる。

夜中に大声を出しているおじいさんがいるようでただでさえ寝れないのにノイローゼになりそうだった。

●12月24日(土)

朝7時、妻に泣きながら電話をしてしまった、完全にメンタル崩壊・・・痛み止めが変わった影響で痛みが強くなったが、めまいと吐き気が弱くなったため、小刻みに眠ることができた。寝ることが回復の早道だと自分に言い聞かせる。

リハビリではなんとかトイレまで歩くことができた。

食欲は全くない、少し口をつけただけでほぼ全部残すような感じだった。

●12月25日(日)

尿管外してもらうのは痛かった。

若い看護師さんに尿管を外してもらう・・・という何とも言えない挫折感。

リハビリ中に主治医から励まされて泣きそうになった。

食事が進んでいなかったので栄養士と相談の上、メニューを一部変更してもらうことになった。

●12月26日(月)

はじめて1食を完食することができた。

肝臓の造影CTを行った、結果が良ければドレーンを外してもらえるかもしれない。

術後からずっとオムツ生活だったが漸く自前のパンツに戻せた。

●12月27日(火)

ドレーンと点滴を外してもらうことができた、後は体調が戻るのを待つのみ。

時間があればひたすら歩くようにした。

7日ぶりに浴びたシャワーが気持ちよかった。

手術後から便が全く出ていない、酸化マグネシウムを処方してもらうことになった。

●12月28日(水)

看護師さん達から「そろそろ退院ですか?」っと声をかけてもらえるようになった。

主治医から肝臓の数値が下がりきらないから、明日の血液検査の結果でどうするか決めると伝えられる。

未だに便がでずに強めの下剤を追加で処方してもらったが全くでない、何度も便座に座るが力んでも何してもでない。

●12月29日(木)

主治医から退院の許可がおりた、長い長い10日間だった・・・開腹手術の可能性があったが腹腔鏡で手術を終えてくれた主治医に感謝。親切に対応してくれた看護師さん達に感謝。

退院した後、妻と入ったファミレスで8日ぶりの便が出た。食べていないとはいえここまで長い便秘ははじめて・・・とりあえず良かった。今日はとにかく寝たい。

<横山専務のコメント>

術前に以下2点の説明を受けていた。

①画像に移っていないような癌が発見できた際には、手術を行わない場合があります。※延命処置のみとする。

②転移した場所が肝臓の裏側にあるため、腹腔鏡ではかなり難しい手術になるので手術の安全性を考慮して現場判断で開腹手術に切り替える。

いろいろと覚悟を決めて臨んだ手術でしたが、結果として腹腔鏡でしっかり病巣を取り切ってもらえたことには心から感謝です。

経過としては順調ではあったものの・・・

●寝具が合わなかったこと

●痛み止めの麻薬が身体にあわずめまいと吐き気が数日続いたこと

●夜中徘徊したり叫ぶ他の患者の影響で寝不足だったこと

●長期間の便秘etc・・・

大腸癌の原発巣切除の手術と比べると精神的ダメージが大きくメンタルが崩壊気味でした・・・

入院期間は9泊10日でしたが、1ヶ月かな?・・・というぐらい長く感じましたね。ドラゴンボールに出てくるカリン塔を思い出しました。

体重は73kg⇒68kgのマイナス5kgでした。食事ができず不眠も続けばこんなものですかね~。。。体重計乗った時は正直ショックでしたね(笑)

手術直後、妻が執刀医から聞いた内容では再発発見時に2cm弱だった腫瘍が、手術時は3cm×4cm程度の大きさにまで大きくなっていたとのことでした。

転移した癌の増殖スピードから考えると手術を受けなければ半年程度で手術不可、もしくは肝不全で死んでいたことも想像できますので今回手術が無事終わったことに関してはいろんなものに感謝の気持ちをもつべきだと考えています。

繋いだ寿命を少しでも伸ばせるように、癌に勝つために気持ちを新たに新年を迎えたいと思います。

ひとまず年末年始は身体の養生に使って過ごしたいと思います。

入院している間に親戚の方々、取引業者様などからお見舞いを頂戴したようです。

取り急ぎこの場を借りてご心配をおかけしたことへのお詫びとお気遣い頂いたことへの感謝を申し上げます。

体調が落ち着いたタイミングを見計らってお返しに伺いたいと思います。

 

12月2日に術前検査を受けて肝臓にできた再発部の確認と手術の術式の説明、12月8日に麻酔科を受診して手術に向けての麻酔についての説明を受けました。

転移した癌が前回の検査から約1ヶ月ちょっとで倍近い大きさになっていましたが、予定通り切除手術を実施の予定となりました。大きな血管に嚙みついているか、その他にも複数見える癌が出てきてしまった場合には手術の適応外となる可能性もあったのでその点については少し安堵・・・。

今日、12月20日に入院して12月22日9時から手術・・・手術の終了予定は「夕方」とだけの説明、肝臓は血管が多いの臓器なので手術にはかなりの技術と時間を要すようです。

大腸の手術をした際の癒着箇所もはがす手術もしてくれるようです。入院期間は術後10日前後となるようなのでギリギリ31日に退院できるかどうか・・・と言ったところでしょうか。

今回の転移先が肝臓の裏の上部にあるので、先生から「場所的に難しい場所にあるので、とりあえず腹腔鏡で手術の予定だが、現場の判断で開腹に切り替える場合があるので事前に了解してください」とのこと・・・また「回復した際にCTに映らなかった癌が複数見つかる場合もあってその際には手術を行わないで腹部を閉じます」との説明も受けている。

「怖いわ・・・腹部切られただけで閉じるって切られ損じゃないか!?それだけは勘弁してくれ!」

開腹でも構わないから無事手術終わらせてくれ!!と願うばかりです。目を覚ました後じゃないとわからないのが、なんとも不安・・・。

ブログを見てくれた同業者の仲間や仕事関係の知り合いの方、はたまたお客様からお見舞いを頂戴してしまいました。

ほんと有難い限りです・・・「自分のしてきたことが間違ってなかったのかな~」っと色々と振り返るとともに感謝の気持ちでいっぱいになりました。

転移先が肝臓ということもあって体調はほぼ普通と変わらないままの入院です。

ただ癌がこれだけ大きくなっても身体に自覚症状がほとんどないということにがんの病気の怖さを感じる部分でもあります。

再発の告知を受けてからツイッターをはじめて同じく闘病している仲間を見つけて繋がることができました、格闘家の方からリハビリのトレーニングを受けることができましたし、ユーチューバーの方とも連絡を取るようになりました。

勿論、落ち込む時もありますが立ち向かう気持ちは強くもっているので前向きな状況です。

癌になったからこそできることがあるのではないか!?・・・と自問自答しながら自分らしさを探しております。

手術とリハビリを終えたあたりでまた記事を更新できればと考えております。入院中の写真も掲載できればしたいなと考えております。

〇ANK療法とは?

自己リンパ免疫療法(ANK)とは血液からリンパ球の一種であるナチュラルキラー細胞の活性を高めながら選択的に増殖させ点滴で体内に戻すという治療法。免疫力を高めて癌を死滅させるという治療法で副作用も少ないと言われている。保険適用されておらず自由診療となるため治療費が高額となるのが大きな問題となっている。

〇免疫療法とは?※国立がん研究センターHPより抜粋

免疫療法とは免疫の力を利用してがんを攻撃する治療法である。T細胞(Tリンパ球)にはがん細胞を攻撃する性質があるが、がん細胞が免疫細胞のブレーキをかけることがわかっている。このブレーキがかかることを防ぐことを利用してがんを攻撃する治療法を「免疫療法」という。

現在の免疫療法には「効果が証明された免疫療法」と「効果が証明されていない免疫療法」があります。

「効果が証明された免疫療法」で使用する主な薬は「免疫チェックポイント阻害薬」です。

日本において保険診療で受けることができる「免疫チェックポイント阻害薬」はニボルマブ(オプジーボ)、ペムブロリズマブ(キイトルーダ)、イピリムマブ(ヤーボイ)、デュルバルマブ(イミフィンジ)、アテゾリズマブ(テセントリク)、アベルマブ(バベンチオ)です。

自由診療で行われる免疫療法は、効果が証明されておらず医療として確立されたものではありません。治療効果・安全性・費用について慎重な確認が必要です。

〇自己免疫療法についての解説

自己免疫療法について解説している動画・記事のリンクを貼りましたので興味のある方は閲覧下さい。

がんの自費免疫療法ってどうなの?

がん治療でNK細胞を増やしても意味がない

自費がん治療クリニックに放り出されて痛恨の最期

超高額「がん免疫療法」戦慄の実態<わらをもつかむ思いの人々が食い物にされている!>文芸春秋特選記事※文春オンライン

<横山専務のコメント>

がんになったことが最初にわかった時に、やっぱり死の恐怖と併せて手術や抗がん剤への恐怖も感じました。ネットを検索した際に広告と併せて表示されるのが自費診療クリニックのHPです。

保険が適用されなくて高額となるが「副作用がない」「がんが死滅した」などの情報をみれば飛びつきたくなる気持ちもわかります。

仕事関係の知り合いからも直接勧められました(笑)

ですが自己の免疫を強化してがんを攻撃するという治療法は一時期注目を集めたものの公開試験の結果、残念ながら効果がないということが実証され現在では過去の治療法となってしまったそうです。

それをあたかも最新治療法のように説明を行って癌患者からお金をむしり取ろうとする人間がわんさかいることには怒りをおぼえますね。

アガリスクやビタミン療法、糖質制限療法なども公開試験が実施されたものの効果がなかったことが証明されたそうです。

ただ、コロナワクチンで免疫が活性化されたことによって転移先の癌が消滅した・・・医者の理解を超えたところで自然治癒した症例もごく限られた数ではありますが報告されているようです。

現状の医学ではがんを完全の治癒することができないことを理解した上で、医学の進歩を願いつつ今できる最善の治療を行っていくしかありません。

警鐘を鳴らす意味で今回の記事をかきましたが、自費免疫を完全に否定するわけではありません。富裕層や芸能人の方が貯金の余裕のある範囲でやっておくことで安心したい・・・というのであれば、なんらそれを否定するつもりはありません。

私も家族が勧めてくれた黒にんにくや野菜ジュース、その他の健康食品を摂るようにしています。癌になった現実を受け入れて逃げずに闘うことが大切だと考えています。

10月25日の肝臓転移の告知をうけてから早いもので1ヶ月が経過しようとしています。自分の病気の現状についてまとめてみました。10月25日の告知の際は約2cm弱の腫瘍が1か所、肝臓の上部にみつかりました。11月2日時点では手術可、12月上旬に再検査の上、手術が可能か、切除後の肝臓機能の状態などを調べた上で治療方針を決定する。・・・といった状況です。

〇癌のステージについて

2022年2月に手術をうけて3月に病理診断の結果、ステージⅡハイリスク※脈管侵襲有りが確定しました。10月25日肝臓転移が見つかりましたが、ステージはⅣに繰り上がるわけではなく「ステージⅡ肝臓転移」という状況になります。

△ステージⅣとステージⅡ肝臓転移の違いについて

ステージⅣとは、病院で各種検査を行った結果、原発巣から他の臓器へ既に転移があった状態。ⅣとⅠ~Ⅲとの違いはⅣは「全身が癌がまわってしまっているので手術しても治る可能性が低い状態」、Ⅰ~Ⅲは「原発巣を取り除けば一旦身体から癌が無くなるので治る見込みがある」という状態を指します。

したがって私の場合は、肝臓の転移巣を除去できれば一応治る見込みがある・・・ということになります。

〇大腸癌肝転移切除後の生存率について

①5年生存率は30%を超える場合が多い※日本大腸肛門病学会2022年1月28日より抜粋

②肝切除後の5年生存率は35%~58%である、本邦で行われた他施設集計では、肝切除585例の3年生存率は52.8%、5年生存率は39.2%であった。

〇大腸癌切除後の治療について

遠隔転移巣切除後の再発率は50~70%と高いため、手術後の化学療法(抗がん剤)が推奨されてきた。ただし過去に行われてきたランダム比較試験の結果では、抗がん剤を使用すれば再発までの時間を延ばすことができたが、生存期間にはついては手術のみで抗がん剤を使用しなかった場合とほとんど変わらなかった。

抗がん剤を使えば再再発までの時間を稼ぐことはできるが、抗がん剤を使用した影響で臓器へのダメージや体力の低下を引き起こしてしまい、結果的には抗がん剤を使用しなかった人と生きられた時間は変わらなかったという皮肉な結果。

この結果を基に再発部位切除後の抗がん剤の使用については、担当する主治医によって判断が異なる・・・という結果となっている。

現在、大腸癌切除後の患者を対象としたランダム化比較試験(JCOG0603試験)が実施中である。

※大腸癌研究会/大腸癌治療ガイドライン医師用2019年版より抜粋

<専務のコメント>

生存率の数字を見ると改めて寒イボが出る感じです、5年生存率は主に治る確率として見ることができますが現状数字だけで見ると治る確率は40%には満たないということになります。ステージⅡ単体の5年生存率が85%あったことを考えるとガクンと落ちてしまいました。死神の鎌が首にかかった感じがしますね。

数字のデータ上、想定されて状況は今後再発を何回か繰り返してその都度手術で取り切る⇒可能であれば抗がん剤⇒再発⇒手術を繰り返して・・・もし再発が止まれば根治に向かう・・・再発した場所が手術できない箇所であった場合には延命治療と切り替わるという認識で正しいかと思います。

これは・・・ギャンブルですね(笑)・・・カイジかな???

自分の現状を正しく理解した中で病気と向き合っていこうと思います。今自分にできることは手術に耐えるだけの体力作り、肝臓は再生する臓器と言われており半分切除したとしても6ヶ月程度で8割まで戻るそうです。但しその回復力があだとなって癌細胞も復活しやすいという皮肉な状況。

脂肪肝の診断もうけているので手術まで残り約1ヶ月、肝臓に負担のかからない程度の運動と筋トレで身体を作って臨みたいと思います。

先日ブログを読んでくださった知り合いが心配してお見舞いにフルーツを届けてくれました。久しぶりに電話で話ができて気持ちが温かくなりました。ありがとうございましたm(__)m・・・今は気持ちを切り替えて闘う気満々です、病院のごはんはほんと不味いし、手術の後は激痛で苦しむのはわかってますが、年1ぐらいで手術するのかな~とか思うとこれにも慣れるしかない!・・・という感じで意外と気持ちは前向きになってきました。加えて朝、娘のランドセルを背負った後ろ姿を見て泣く回数も減ってきました。

腹部についた縫い傷をカッコよく見せるためには腹筋を割るしかないな~とか考えてます(笑)・・・私のブログを見た誰かを勇気づけられたら幸いです。

昨年友人の一人を癌で亡くしました。彼が癌とわかってから仲間みんなで励ますために集まって飲み会を開きました。

その時の彼は元気そうで、病気とは思えなかった・・・仲間同士で馬鹿な話をして楽しい時間を過ごせました。

コロナで会う機会が少なくなり頭の片隅にあった友人の存在、亡くなったと知らせが来た時のショックは大きかったです。コロナで会えなかった間に転移が見つかり病状が進んでいたと聞きました。

もっと励ますことはできたはず、何かしてやれることはなかったのか?・・・何とも言えない後悔がありました。

その後の12月、健康診断の精密検査の結果、自分の癌が見つかりました。

友人が亡くなったことが精密検査を受けようと思ったきっかけの1つでした。

自分が癌になり、手術・抗がん剤、そして先日再発が見つかりました。

今なら彼がどれだけの孤独や絶望と闘っていたのか、家族を残して亡くなったことへの無念や悔しさが痛いほどわかります。寝れない夜を過ごして涙は枯れるまで流したはずです。

父親から「病気になったことを公言すべきじゃない!弱いところを他人にみせるべきじゃない!」と言われました。

自分が癌とわかった時、自分の中で起きた感情は「絶望」です。

底なし沼に引き釣り込まれていきながらも必死にもがいて光を見たいと思いました。

ネットで情報を探し続けた中で、自分と同じか自分よりも悪い病状やステージでも明るく前を向いて病気と闘っている人の情報を見ました。胸が苦しくなりましたが、「負けられない!」と自分を奮い立たせることができました。

私は同情なんて求めてないです。

もし私のブログを家族や親戚が見てくれた時に、健康診断をちゃんと受けよう。心配な症状があった時に「恐怖から目を背けずに1日も早く病院へ行こう」そう思ってもらえたら・・・。

友人が癌になったけど、どう接したら良いのかわからない・・・そんな人が友人に寄り添う気持ちを持ってもらえたら・・・。

同じく癌と闘っている人が少しでも前向きな気持ちで癌と向き合えるようになってもらえたら・・・。

私の病状からすると一般的に公表されているデータを見る限り治る見込みはかなり低いみたいです。だけど、応援してくれる家族がいるから諦めずに闘います。

このブログは闘いの記録であり、私が生きた証・・・だから死ぬ直前まで書き続けていきます。

娘の成長をできる限り多く見届けてあげたい、やっぱり娘と一緒にバージンロードを歩きたいし、娘の彼氏に「うちの娘はやらん!」と言ってみたい。

苦労かけっぱなしの妻と温泉に行きたいんです!!

来月手術が決まりました、正月は病院で過ごす予定になりそうです(´;ω;`)ウッ…

癌に勝つことができたら体験談を本にでも出版してやろうかな(笑)

筋トレに励んで手術に臨みます!今日のこのブログ記事を改めて癌と闘う決意表明とします。