7月29日から30日にかけて、

 

青森と岩手にある縄文時代の環状列石を巡ってきましたのでリポートしたいと思います。

 

観光したのは、次の3か所です。

●青森・大森勝山環状列石

●岩手・釜石環状列石

●岩手・湯舟沢環状列石

 

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●青森・大森勝山遺跡(大森勝山環状列石)

 

青森の岩木山の麓にある、「大森勝山遺跡」。

 

「大森勝山遺跡」は、世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」にも名を連ねており、見応えがありました。

 

 

 

場所は、弘前駅から車で40分ほどのところにあります。

 

標識やのぼりがあるので、迷わずに現地に行けました。

 

ただし、現地までの一本道は、車1台分の幅しかないので、対向車が来ないか注意が必要です。

 

 

入り口はこちら。

 

 

環状列石や遺跡のそばには、説明が書かれた石板があるので、詳細を確認しながら見学できます。

 

 

環状列石の大きさは長径48.5m×短径39.1m。

 

「岩木山を眺めながらまつりなどが行われていた」と書かれていますが、実際のところはどうだったのでしょうか?

 

大型竪穴建物跡。

 

 

残念ながら、岩木山には雲がかかっていました。

 

晴れている時は、ここから岩木山の絶景を眺めることができます。

 

 

見学時間:約30分と書かれていますが、

 

私は1時間かけてゆっくり見学しました。

 

 

 

●岩手・釜石環状列石

 

 

岩手県八幡平・さくら公園内にある「釜石環状列石」。

 

 

盛岡駅から車で東北自動車道・八幡平ICを経由して約40分、

 

さくら公園は300台くらい停められる駐車場から少し離れたところにありました。

 

 

大環状列石1つと小環状列石が2つありました。

 

 

大環状列石は、中央に直径1.5メートルの環状の石囲みがあり、それを囲むように直径12メートルの石囲みがあります。

 

中央の石囲みには、火を焚いた形跡があるとのことです。

 

 

 

大環状列石のそばにある、小環状列石は、直径3メートルの石囲みが2つありました。

 

 

現時点では、

 

祭祀遺跡ではないかという説と、墓地ではないかという説があり、

 

それも単なる仮説にすぎず、明確になっていないということだそうです。

 

 

古代の縄文人は何のためにこのストーンサークルを作ったのでしょうね。

 

そんなことを思いながら、この場を後にしました。

 

 

 

 

 

●岩手・湯舟沢環状列石

 

岩手県・湯舟沢環状列石がある滝沢市埋蔵文化財センターに行きました。

 

湯船沢環状列石は、「滝沢市埋蔵文化財センター」が管理しています。

 

「滝沢市埋蔵文化財センター(縄文ふれあい館)」へは、盛岡駅から車で約25分くらいでした。

 

 

 

展示室には、縄文土器や環状列石はもちろん、

 

土偶や装飾品や縄文人の暮らしがわかるものが多数展示されておりとても見応えがありました。

 

 

 

環状列石は、円形のものだけではなく、楕円形や長方形もあるそうです。

 

谷地山が望めます。

 

 

 

 

ここでは、環状列石だけでなく、採掘された土器や装飾品も展示されているほか、

 

粘土で土器や土偶を作ることができる体験会も開催されており、

 

縄文時代の暮らしを、見て触って感じられる施設でした。

 

(係の方から作り方を教えてもらいながら土偶と土器を製作しました。)

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

青森と岩手にある環状列石(ストーンサークル)を訪れました。

 

 

環状に並べられた石囲みを見ながら、

 

「何の目的で作られたのか」「ここでどんなことが行われていたのか」

 

についてしばし思いを馳せてみました。

 

 

・祭祀や儀式が行われていた

・集会・宴会に使われていた

・お墓だった

・集団で瞑想や祈りが行われていた

・夕焼けをみんなで鑑賞していた

・石を使った演奏会が行われていた

・病人に対しヒーリングを行っていた

・宇宙人との交信場所だった

・UFOの発着場所だった など

 

 

また、環状列石をめぐって感じたこととしては、

 

・縄文人にとって神聖な場所だった

(何が行われていたにせよ)縄文人にとって、とても神聖な場所に感じました。

 

・コミュニティで生きることを大切にしていた

縄文人は、集団で暮らすこと、仲間同士支え合うことを大切にしていた。

 

・集団の力が強いことを知っていた

現代でも、集団での祈りはとても効果が高いと言われています。個人の力より集団の力の方が強いことを知っていたのでしょう。

 

・石を活用していた

エネルギーを転写する、思いを込めるなど、石が持つパワーを最大限活用していたのでないかと感じました。

 

など。

 

 

重要なのは、ここで何が行われていたのかという正解を見つけることよりも、

 

ーー縄文人は何を考え、何を思い、この環状列石を作ったのか

 

 

について、考えることが大切ではないかと感じました。

 

 

正解・不正解ではなく、固定観念に囚われることなく、

 

自由な発想でそれぞれの縄文時代を構築していってほしいと思います。

 

 

 

 

お読みいただきありがとうございました。