青森県にある三内丸山遺跡で感じたことをリポートしたいと思います。
三内丸山遺跡は、ユネスコ世界遺産『北海道・北東北の縄文遺跡群』にも登録されている、
縄文時代の集落を再現した文化遺産です。
新青森駅からバス「ねぶたん号」(3番のりば)で目的地に向かいます。
15分くらいで三内丸山遺跡が観光できる「縄文時遊館」に到着。
「縄文時遊館」では、三内丸山遺跡が観光できるほか、
・遺跡を紹介する「縄文シアター」
・縄文時代の暮らしをひもとく展示室「さんまるミュージアム」
・縄文時代のものづくりを体験できる「体験工房」
・縄文時代の食が味わえる「れすとらん五千年の星」
などがあり、丸一日楽しめる施設となっています。
まずは、「縄文シアター」で、遺跡を紹介する映像を視聴して、観光前の理解を深めました。
うろ覚えですが、10分くらいで三内丸山遺跡の概要を紹介していました(常時視聴できます)。
遺跡を説明付きで案内してくれる無料のボランティアのガイドツアーも1時間おきくらいに行われていましたので、12:00からのツアーに参加しました(ツアーはおよそ40分)。
ガイドさんの説明を聞きたい方が開始時間に集合場所に集合し、ガイドさん先導のもとで遺跡を巡りながら観光できる仕組みでした。
私の回は、ガイドさん1名に対し、参加者は15名くらい(家族連れの方が多かったです)。
ガイドさんはマイクとスピーカーを使って詳しく説明してくださるので聞きやすく快適に観光できました。
初めに、ガイドさんの説明を聞きながら遺跡を見学し、
その後にゆっくり自分のペースで見て回るのがおすすめです♪(私もそうしました)
この扉の先に縄文時代の風景が広がっています。ワクワクドキドキ♪
12:00のガイドツアーまでまだ時間があったので、軽く全体の風景を眺めて予習をしようと扉を開けて遺跡エリアに足を運んだところ、、
なぜか、遺跡がある方とは逆の方が気になりそちらに足を向けました。
どこか懐かしい風景でした。(もしかすると過去生の記憶があるのかもしれません)
行き止まりはこんな感じ。エネルギーの高い場所でした。
遺跡には、カラスがたくさんいます。
早速、ボランティアガイドさんによるツアーがスタート。
ガイドさんの説明を聞きながら遺跡や住居など(計11箇所)を見ていきます。
①南盛土
土器や石器、土偶などが大量に捨てられた場所です。
②竪穴建物(復元)
大きさが違うもの、形状が違うものなどさまざまな住居を見学できます。
建物の中も確認することもできます。中央には炉がありました。
③大型竪穴建物跡
集落の中央にあった大型の建物跡。
④大人の墓(土抗墓)
お墓は道路の脇に向かい合うように配置されていたそうです。
⑤掘立柱建物(復元)
高床式の建物です。倉庫などに使っていたのでしょうか?
柱の跡のみを頼りに復元したそうなので、「本当にこのような建物だったかは分からない」とはガイドさんの弁。
⑥北の谷
ゴミ捨て場として使われていたようです。
⑦北盛土
たくさんの土器や石器が捨てられている場所です。
⑧子供の墓(埋設土器)
子供は土器に入れられて埋葬されていたようです。
⑨大型掘立柱建物跡
柱の大きさから、大型の建物があったと思われます。
⑩大型掘立柱建物(復元)
このような建物だったのかどうかは分かりませんが、規模としてはこのくらいの大きさなのだそう。
柱を元に復元したとのことでした。
⑪大型竪穴建物(復元)
集会所のようなものでしょうか? 定期的に集まって会議のようなことをしていたのかもしれませんね。
印象に残ったガイドさんの言葉としては、
縄文の人たちは稲作のように田畑を耕したりしなかったそうです。
「米づくりや畑を耕すことも自然破壊」という気持ちがあったのではないかということ。
縄文時代は自然と共生をしていたということで、「自然を大事にすること」の意味を考えさせられました。
また、ここに復元された遺跡は、想像でしかないこと。
例えば、竪穴建物のような住居も「おそらくこんな建物であっただだろう」という想像で作られたもので、正解は誰にも分からない。
「それぞれがそれぞれの縄文時代をイメージして作ってください。正解なんて誰も分からないわけですから。」
とのことでした。
併設の「縄文時遊館」内にある「さんまるミュージアム」では、展示品やジオラマを使って縄文時代の暮らしを体験できます。
地下にある「縄文ビッグウォール」には、たくさんの縄文土器がちりばめられています。
遺跡めぐりの後は、「れすとらん五千年の星」で、縄文食材で作られた「発掘プレート」を頂きました♪
その他、館内には、
国宝や重要文化財を展示している「企画展示室」
縄文時代のものづくりが体験できる「体験工房」
縄文や三内丸山遺跡に関する本やグッズが買える「ミュージアムショップ」
などがあり、一日中楽しめます。
縄文時代の遺跡を、見て感じることで、
「自然と共生する」ことの意味と、縄文人の暮らしをイメージすることができました。
科学技術が発達した現代との文化の違いから学ぶことがたくさんありました。
この夏、縄文文化に触れる「時空の旅」はいかがでしょうか?
出掛けられる方の参考になれば幸いです。
お読みいただきありがとうございました。