ーー人類の滅亡を救うのは「日の国」だ
(サブタイトル)
ーー日本人が真の使命に目覚めることを祈って、私はこの『大予言スペシャル・日本編』を世に送る。
(まえがき)
『ノストラダムスの大予言』パートIに続き、パートI〜Vの後に刊行された本書を読んだ。
パートII〜Ⅴより先に、この『日本編』を読んだのには理由がある。
著者が、この大予言シリーズを通して、
ーー人類の滅亡を救う鍵は、日本にある。
おおよそ、そのような見解を示していたので、
「真っ先に読みたい!」
そう思えたからだ。
果たして、人類滅亡の前に日本が担う役割とは何なのだろうか。
そして、著者は、この『大予言スペシャル・日本編』を通して、日本人に何を訴えたかったのか。
その真相を探るべく、およそ二十年ぶりに本書を手に取った。
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本書は7章で構成されている。
現代日本(当時)に現れている妖少女(ヨエルの娘たち)の存在。
“ヨエルの娘たち” とは、“幻を見て予言する(予知能力を持った)娘や息子たち” のことである。
そして、著者と一人の妖少女との出会いから、
これまで海外の研究者たちも解読してこなかった(タブー視されていた)、
「空白の予言詩」の解読に挑む、という流れである。
「妖少女」「予知能力」「タブー」「空白の予言」
『大予言』ファンの私には、ワクワクするワードが並ぶ。
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最も読みごたえがあったのは、第6章。
ちなみに章タイトルは、
第6章 しかし「日の国」が人類滅亡を防ぐーー土壇場で日本が生む ”未知の光” とは何か
である。
「未知の光」「大きなメシーの法」「脳の詩(進化する脳を持つ人たちの出現)」
第6章全体を通して、“日の国” つまり日本が、人類滅亡を防ぐ鍵を握っていることが述べられている。
私はこの章に書かれている内容が、現代の日本とリンクしているような気がしてならないのだ。
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読み終えて、全編を通して気になったのが、
「宇宙」と「ペスト」の解釈だ。
「宇宙」については、比喩表現として解読されている部分が目立つが、
もっと端的に「宇宙」や「宇宙人」のことを指しているのではないかと思われる部分があった。
また、『ペスト』については、おおよそエイズやエボラ出血熱のことではないかと解読されているが、
『ペスト』が出てくるたびに、「これはもしかするとコロナのことを指しているのではないか」と思いながら読んだ。
ーー時代の変化とともに宇宙観や感染症に関する認識が変わった。
ということだろう。
“時代の変化による(自分なりの)解釈の変化” も、とても楽しめた。
また、他のシリーズも読んでみたい。
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※20世紀末のミレニアムに、批判を受けながらも人類滅亡の警鐘を鳴らし続けた著者に、改めて敬意を表したい。