超高層ビルの35階には、
ガイドたちが集まる一室がある。
私はその部屋を「ガイドステーション」と呼んでいる。
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一室とは言ってもこの部屋の奥行きは無限大で、
何千何万というガイドたちが遥か彼方まで並んでいる。
左サイドには、手前側から父親、祖母、祖父などの近親系の先祖から、
将軍、忍者、侍、貴族など様々な風貌の先祖系ガイドが並んでいる。
一方、右サイドには、人間型、グレイ型などのヒューマノイド系、
カマキリやバッタのような昆虫系、タコやクラゲ、イルカなどの海洋生物系、
背丈が10メートル以上ある巨人系、姿は見えないが肉体を持たない意識体系など
多種多様な宇宙系のガイドが並んでいる。
私が壇上に上がり発言するたびに、ガイドたちから歓声が上がる。
「静粛に!」が、この会での口癖である。
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重大な決断をするときには、ここにガイドたちを招集する。
目に見える世界では孤独でも、
目に見えない世界では全く孤独ではないのである。
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※これはヘミシンクでの体験を基にした物語である。