星の表面はオレンジ色。
地表には水や生命体はなく、岩石が転がっている。
火星に似た星である。
私はこの星をド・ドルチェと名付けた。
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宇宙全体を一枚の地図で表すと、地球がある銀河系は左端にあり、ド・ドルチェは反対側の右端にある。
地球から遠く離れた星である。
時は、この星が地球と同じブルーだった時代に遡る。
星の表面に閃光が走っている。
“上半球の後に下半球そしてまた上半球” のように
かなりの広範囲にわたって絶え間なく閃光が走り続けている。
これは、攻撃である。
星間戦争による他の星からの攻撃である。
この戦争によってこの星に住む生命体は絶滅した。
そして、死の星と化した。
私は、この星にコンタクトを試みた。
なぜこんな酷い攻撃を受けたのか。
この星から、「自業自得」との答えが返ってきた。
自分のせいで他の星からの攻撃を受けたことをとても悔やんでいるようだ。
そして、そのショックから立ち直れないでいた。
しばらく会話を続けた後、最後にこのような内容のことを伝えてきた。
「気にかけてくれてありがとう。長い間、私のことを相手にしてくれる存在なんていなかった。だからもう、このままでいいと思っていた。
だが、あなたと話をしているうちに、もう一度、あなたの住む地球のように生命体が住める星に戻りたいと思えるようになった」
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星も人間と同じ生命体である。
そして人間と同じように感情がある。
死の星ド・ドルチェは、再生に向かって動き始めたようだ。
では、アセンションしている今の地球は、
何を考え、どこに向かおうとしているのだろう?
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※これはヘミシンクでの体験を基にした物語である。