先日は大阪市の北部こども相談センターに視察に伺いました。

 

大阪市では平成22年に中央児童相談所をこども相談センターとして森之宮に移転以降、平成28年には二か所目となる南部子どもセンターを、令和3年4月には3か所目となる北部こどもセンターを開設。

 

令和8年には4か所目となる東部こどもセンターの開設を目指しています。いずれも一時保護所を併設。

 

大阪市こども相談センターの概要資料より抜粋

令和元年版

 この新設された北部こどもセンターを見てきました。

 施設全体が明るく清潔感があり優しい雰囲気でした。関係のご家族も安心して過ごせる空間になっているのを感じます。


重大な虐待事案ゼロを目指してこれまで組織的にも徹底して力をいれてきていますが、現場の皆さんは日々発生する事案に24時間365日緊張感をもって取り組まれています。

 

相談や通報の受付から、立ち入り調査など確認、必要があれば一時保護、その後も児童や家庭との伴走支援など、ステージに応じた対応と、都度関係者での綿密な情報連携・対応協議を重ねます。

 

区役所や警察、学校、病院、地域、関係団体と連携し、対応すべき方針を固めていく過程では、判断を間違えば重篤な事案に陥りかねないという非常に高い緊張感が求められる業務です。

 

さらに、こどもセンターには一時保護所が併設されており、密な連携がされています。


実際に中も全フロア見て回りましたが、いずれも場所も清潔感があり、こどもたちが安心して過ごせる空間づくりが徹底していました。保護所の定員は常に満員状態とのこと。

 

また保護所ではこどもたちの学習環境確保のため民間事業者に教育面を委託。

子供たちの学習意欲の向上につながっているとのこと。これも素晴らしい取り組みです。

 

実際に子供たちが学ぶ教室を見てきましたが、高校生から小さいこどもたちまでが同じ教室で授業をうけるものの、学習ステージに応じた教育プログラムを提供しているとのこと。これはほんとに素晴らしいと感じました。

 

 

しかし、なんか文章で書くと当たり障りない内容になってしまいますが、実際に見て回ると、虐待を受けてても懸命に生活する小さな子供たちをみてとにかく胸が打たれる思いです。

 

保護所はきれいな部屋で安心できる環境はある。でもやはり家庭のなかで安心してのびのびと生活してほしい。その環境に置かれていない子供たちを全力でサポートする体制作りが肝心だと感じます。

 

引き続き大阪市における重大な虐待ゼロを目指して、重点事業として進めてまいります。