第 28 回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議概要
令和2年11月11日(水) 16時から17時20分
 
 (1)現在の感染状況・療養状況
 
・10 月中旬以降、感染は拡大傾向。全ての年齢層で増加しており、居酒屋・飲食店・バーの滞在者、 同居家族、企業事業所、旅行参加者等、様々な場面で感染が疑われる事例が発生。
 
・クラスターについては、高齢者施設、医療機関、児童施設・学校、企業事業所、旅行において、直 近2週間で 13 件発生。
 
(2)経済への影響
 
・全国的に3月以降、景気は落ち込み、その後、全国は回復傾向にあるが、大阪の景気回復には遅れが 見られる。有効求人倍率は9カ月連続で低下し、大阪の場合、1倍を切っている。(9月:0.93 倍)
 
・倒産はコロナ関連が増加しており、大阪は全国で2番目に多い。
 
・全国の自殺者は、夏以降増加傾向であり、特に女性の増加が顕著。大阪でも今後動向を注視する必要。
 
(3)イエローステージ(警戒)の対応方針に基づく要請等
 
・足下の感染拡大の状況を受け、新たな内容を要請。期間は、11 月 12 日から 11 月 28 日まで。ただ し、感染拡大の状況に応じて判断する。
 
・府民に対して、「静かに飲食」「マスクの徹底」を呼びかける。特に、『感染リスクが高まる「5つ の場面」』(政府分科会による提言)では、これらの対策を徹底することを要請。
 
・経済界、大学等には、マスクの着用・換気の徹底、マスクを外した状態での会話を控える、年末年 始の休暇の分散取得をお願いする。
 
(4)インフルエンザ流行に備えた体制整備
 
・今冬に向けて、かかりつけ医等の身近な医療機関において、相談・受診し、検査を受けられる体 制を整備中であり、11 月 24 日を目途に運用を開始していく。
 
・府独自のシステム(kintone)から国の情報管理支援システム(HER-SYS)に、11 月 16 日に移行す ることに伴い、日々の新規陽性者数等の感染・療養状況等の公表内容を見直す。
 
(5)医療機関・高齢者施設等への対策
 
・府内の医療機関や福祉施設等で実際に発生したクラスターの事例をもとに、ケーススタディ形式 にまとめており、11 月中に作成予定。施設等での対策の再確認・自己点検に活用していただく。 ・高齢者施設等には、これまで、啓発チラシの配布や研修動画の公開を行ってきた。フォローアッ プとして、アンケートを実施済み。今後、ケーススタディの周知を行うとともに、感染管理認定看護師の施設訪問等についても検討する。
 
(6)その他
 
・標準的な治療方法等について、医療機関向け Web セミナーを実施した。今後、セミナーの内容を 関連医療機関と共有していく。
 
・クラウド・システム(kintone)を用いた患者データについて、匿名化したものを、学術研究及び 行政機関における政策立案のために提供する取組みを 11 月 12 日より開始する。
 
会議資料
新型コロナウイルス対策本部
http://www.pref.osaka.lg.jp/kikaku_keikaku/sarscov2/28kaigi.html