さて、この「二重行政」について、多くの議論があります。

少し整理します。

二重行政、と調べると、「業務が重複する」と出てきます。

要は自治体、国の間で業務が重複するものです。


分かりやすい例が建物建設です。

図書館や体育館、ビルなど。

同じ地域にあるなら一つでいいんじゃない、という主張。二つも作ると税金の無駄遣いです。


さてここでこんな意見があります。

「図書館や体育館は二つあっていいじゃないか。あればあるほどいい。」


しかしこれにも訳があります。

大阪府も大阪市も、「中央」体育館、「中央」図書館をそれぞれ作ったんです。

大阪を代表する図書館、大阪を代表する体育館が、大阪には二つあります。

これは一つでいい。

もう一つ作るくらいなら、各区にある図書館に予算をつければよかったんです。

何百億円もかけて二つ目を作りました。

それなら大阪市内、各区の図書館に何十億かずつ投資して、身近な図書館を充実したさせるべきでした。

ですが巨大すぎる市役所ではこの発想にならなかった。

広域自治体である府庁に対抗するがごとく、市民の税金で「二つ目の」大阪を代表する施設を建設してしまった。

本来、各区の身近なサービスに充当させるべき税を、二重行政に投資してしまいました。

これが、巨大すぎる市役所の弊害。