「地域代表制の観点」を重視すると一票の格差を是認しなくてはならない状況もおこります。



例えば


大阪府880万人の人口の中、88人の議員を選ぶとして


大阪府全土を一選挙区とした場合、府内の一票の格差はありません。



ただし、地域代表性を鑑みた場合、


人口18万人の大阪市淀川区で府議会議員2人


人口8万人のA市で府議会議員1人


人口9万人のB市で府議会議員1人


と、選挙区により有権者数が異なってきます。いまの制度はこの状態ですね。



地方議員は地域の代表であることを重視することで、市町村区単位で選挙区を区切ることになり、結果的に「一票の格差」は発生します。



こういった事実を踏まえて特別委員会により議員定数を議論しますが、冒頭のとおり大阪では現在、大都市制度の議論、大阪都構想の議論が行われています。



すなわち、大阪府内で市町村区の区切りが変わる議論をしている中で、併行して選挙区割りを議論しなければならない状況です。


一刻も早く大都市制度の大きな方向性の結論を各議会で見出し、平成27年4月からは新たな「おおさか」として発進しなければなりません。



政治のリーダーシップのもと、大都市制度の方向性の結論をだし、選挙区割りの議論を終え、27年4月から大阪都がスタートできるよう議論を重ねていきます。