一票の格差についてニュースが出ていました。
一票の格差とは、一選挙区ごとで有権者が投じる票の価値の差のこと。 こちら 参考
10人で1人議員が選出される場合の有権者の1票(重み 0.1000)と、
15人で1人議員が選出される場合の有権者の1票(重み 0.0666・・)には差があるという考えです。
憲法14条「法の下の平等」に照らして違憲であるという議論がされています。
ニュースは下記 ↓
次回参議院選挙「4増4減」 (読売新聞 7.25)
(引用開始)
参院の各会派でつくる参院選挙制度協議会が25日、国会内で開かれ、「1票の格差」を是正するため、選挙区定数を「4増4減」する案について民主、自民両党が賛成する意向を表明した。
今国会で、4増4減などを内容とする公職選挙法改正案を成立させ、2013年夏の参院選は新たな定数配分で実施する。
是正案は、座長の一川保夫民主党参院幹事長が提示していたもので、〈1〉神奈川と大阪を定数6から8に増員、福島と岐阜を4から2に減員〈2〉比例代表選と総定数(242)は現行を維持〈3〉公選法改正案の付則に、16年参院選に向けた抜本改革の検討を明記――するとした。高裁で違憲判決が相次いでいる「1票の格差」は、現行の5・124倍から4・746倍へ改善するのにとどまった。
(引用終了)
現在の政権与党の選挙公約では衆議院80人削減に準じて参議院も削減とあったはず。
【参 考 前回選挙時 民主党マニュフェスト】
国会議員の定数を削減する
【政策目的】
○行財政改革を進めるとともに、政権交代が実現しやすい選挙制度とする。
【具体策】
○衆議院の比例定数を80削減する。
参議院については選挙制度の抜本的改革の中で、衆議院に準じて削減する。
違憲状態での選挙は避けなければならないことは当然ですので、一票の格差の是正を目指すことは大切ですが、根幹の議員定数削減がなされていません。
4減ならまだしも(それでもたった4議席)、4増、ここにきて増とは。
消費増税含め国民に痛みを我慢してもらうならば何より先に定数削減を目指すべきでしょう。