山田宏前東京都杉並区長の講演を聞きました。


区長は当時から全国的にも先進的な取り組みで杉並区の改革に務められ、学生だった私もテレビ新聞等でよく拝見していました。


大都市制度にかかる意見交換会でしたが、それにとどまらず多方面の質疑も行われました。


さてまず大都市制度制度に関する部分。


東京は特別区が自治を担っています。


区長は選挙で選ばれます、当然山田元区長も杉並区民から選挙により選ばれています。


50万人の区民から「あなたがやって」という信託をうけて行政を運営されてきたわけです。


区役所に届く手紙やFAXは毎日全てチェックし、そのうちいくつかは返信するそうです。


毎日、全てチェックしたそうです。


また、都内の他の区長との競合も大変意識されていたそうです。


「隣の区が先進的な取り組みをやっている、うちもやれ。さもなくば次は選挙で落ちるぞ。」


というプレッシャーの中で、他の区に負けない施策をどんどん打ち出していかなければなりません。


権限をもって予算とともに行政を執行する区長は

地域に合った

時代に合った

必要とされる

柔軟で迅速な

行政を次々と打ち出していきました。



さてここ大阪は。

260万人のトップである市長が選挙で選ばれます。


杉並区50万人の5倍以上の住民を一人で取り仕切らなければなりません。

これでは、
私たちの声が届きません


一人の人間が

地域に合った行政・政治を行うために

260万人の規模では多過ぎて、私たちの声が届きませんよね。


という話しです。


以前も記述しましたが、これは個人の資質の問題ではありません。


制度の問題です。


山田前区長、実際に公選区長経験者が、

「現在の大阪市では規模が大きすぎて地域住民に合った行政が行えない」

「基礎自治体に分けて、リーダーを選挙で選ぶ」


という大阪都構想に賛意を示してくれています。


大きな方向性について再度自信と確信を持ちました。



また、今後取り組んで行く教育基本条例のことなどにもアドバイスをいただきました。


最後に山田前区長の想い。


日本は国家を失った。

我が国は、世界のリーダーとして、世界を牽引していかなければならない。

これは日本の「運命」。

「強い国、日本」であるべきだ。


との情熱こもった講演に最後まで感動しっぱなしでした。