大阪府立成人病センターについて


・所在:大阪市東成区中道1丁目3番3号

・がんと循環器の診断・治療・臨床研究を目的とし昭和34年に設立

・治療実績は胃がん・肺がん・大腸がんで全国トップ、がん治療における5年生存率も全国屈指

・特定機能病院(高度先進医療の実践・人材育成)として指定されている。


問題点:がん治療の進展に対応するためにはハード面の老朽化が進んでおりこれ以上は限界があるとして早期建て替えの必要性

・耐震構造欠落、手術室や病室への雨漏り、配管劣化、施設の狭隘化

方向性:谷町移転案 現在の東成区から、中央区谷町エリアへと移転新設

財政面の査定については十分されているという前提のもとですが、この病院は大阪府が資源(予算・人材)を集中して投資すべき財産です。

これだけの運営と実績を残している当施設は、大阪が日本、世界に誇るべき病院だと思います。

最先端の医療設備と医療技術の知の集積にもかかわらず、雨漏りしたり、地震で壊れてしまう現状では大阪の都市経営センスが疑われます。

病床数や延べ床面積等を他施設と比較して、移転に係る建て替え必要経費の議論を十分にすることも大事ですが、移転後、成人病に関する高度医療を実現する施設として当施設が将来的に大阪にもたらすであろう利益、プラス面を考えなければ、莫大な「機会損失」を無視したまま議論が進んでしまいます。

将来この施設をどう生かしていくか、しっかりした方向性を示していくことが政治の仕事です。
建て替えにかかる移転費用ばかりに議論を集中するのではなく、この施設をいかに活用し大阪の世界に誇る財産としていくべきか、未来志向で議論していかなければ政治が存在する意味がありません。

当施設は早期に移転建て替えし、最先端医療の実現を目指す大阪の財産としてしっかり経営を続けていただきたいです。