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18世紀中頃に建てられた農家の住宅
といっても、この中村家は当時の地頭職なので、それなりに裕福な家柄の家。

入口と中庭を隔てる「ヒンプン」
右手に中門。左手は台所へ
昔は男性は中門を使い、女性は左手の台所への通路を使っていたらしい

高さは、1.6m程
大きめの石が隙間なく積み上げられている。

中には左手の高倉
屋根下の傾斜は、鼠返しとのこと


中庭右手「アシャギ(離れ座敷)」
役人が巡視に来た時の宿泊所となっていたとのこと
瓦にも水切り状のものが付き、格式を備える

手前に回廊部分があり、庇が大きい。
その庇を支える独立柱があるのだが、足元が気になる

台座の上に、ぼこっとした木が建てられる

こちらもそう
おそらく、適当な大きさの立ち木の根の近くから切り出したのではないでしょうか?
根っこであれば、水に浸かって腐りにくいからか?

屋根にはもちろんシーサー
この瓦葺きは、明治中頃に葺き替えられたとのこと
琉球王国は屋根に規制があり、当時は竹芽葺き。

裏手、家畜小屋、台所
牛、馬、山羊が飼われていたらしい

座敷奥、板の間、台所入口

屋根
寄棟の隅棟の大きなこと。どっしりとした押さえ

こちらの独立柱は、製材されたもの
裏方なのか?後で変えられたものか?

フール(豚小屋)
家畜小屋の更に奥。裏方


寄棟が重なり組み合わされている
棟のところには、通気口があり、屋根裏の換気がなされている

住居は、南向きの緩い斜面に造られている
周囲は、風を考慮し、石垣で囲われている。
住居部分をえぐり取った形状になっている


垂木は、この角度から考えると
棟から流されているように見える
雨戸の戸袋部分、上部振れ止め、下部の支えのディテールが興味深い


三番座(居間)より二番座(仏間)一番座(客間)を見る。
当時は、6帖までしか許されていなかったとのこと
これら背後にそれぞれ「裏座」がある


台所
竈が数多くある

台所の上に登るハシゴ
屋根裏は倉庫になっているらしい
