
立地は、環七と中央線のガードのすぐ近く。
高円寺の商店街からはちょっと外れたエリア
元々、高円寺会館が建っており
その老朽化により、建て替えられたのが、この「座高円寺」
一般的な公共ホールとしては珍しく
演劇に特化した250席程度の2つのホールからなる。
一つは「ブラックボックス」と呼ばれる、演目によって自由に舞台・客席形状を変えることができる形式を取り、
もう一つは、典型的なエンドステージ型の劇場。
ブラックボックスとしては、あまり類を見ない大きさだという
これらの構成は、演劇が盛んな杉並だからできることという
設計上の打ち合わせにおいても、役所関係者をはじめ
個々の見識は、高かったらしい

△搬入口

△この大壁が動き、フラットな舞台へとスムーズに搬入も人の出入りも可能

圧巻はやはりこの階段

鉄板+コンクリートの合成壁に封入された窓が輝く
太陽の動きにより、輝度は変わる





1階エントランスの床
ダウンライトも意図的にランダムな配置をしており、
床にも濃淡を付ける

講演は、第一部は、伊東氏の講演
第二部は、伊東氏と「座高円寺」の芸術監督の佐藤信氏との対談。
佐藤氏は世田谷パブリックシアターの芸術監督を勤められたのでもあるが
今回の「座高円寺」に関して、どのように地域にソフトランディングさせるか?
苦心されている。
芸術監督として、年間を通じて公演を成功させ、劇場の評価を上げることは
一つの評価だろうが、その前にどのように地域の中でこの施設を生かしていくのか?
そしてこの施設を通じて、地域の子供達、次の世代を育成していくのか?
杉並区の中での、この施設の意図はあるわけで
それをいかに発展させるか?
その眼差しを熱く感じさせて貰いました
この「座高円寺」が地域の中で育って貰うことを願うと共に
広く演劇界でも重要な位置づけの施設になることを祈ります
今度は、是非公演を見に行きたいと思います