
ボストン美術館の膨大なコレクションが日本初公開ということもあって
先月、見てきました。
ボストン美術館には、5万点もの浮世絵版画と、多くの版本・肉筆画が収蔵されていると言います。
時代が明治に変わり、日本が西欧化という社会変革が行われているさなか
これらの浮世絵が海を渡ったといいます。
欧米では、「ジャポニズム」が隆盛を誇り、文化的には逆に世界の視線は日本に向けられていた時代でした。
海を渡った日本の財産を憂う人もいるようですが
当時、日本文化が世界に与えた衝撃は明らかであり
素晴らしいコレクターがいて、現在ボストン美術館他、様々な美術館で
これだけのコレクションが残っており、
現在も見ることが出来る環境があることを感謝したいと思っています
本来ならば、日本の美術館が請け負うべき仕事なのでしょう。
文化のグローバル化は、文化財の散逸は、ある程度は避けられないのかもしれません
行った当日は、週末の午後。
とてもゆっくり見れるような状況ではありませんでした。
(この秋の美術展はどこも混雑していましたが...)
今回の展示の中で、自分のお気に入りは「歌川広重」でした
やはり、その構成力と色彩に時代・文化を超えた美しさを感じました