その時々の気分、状況により、注視する対象は変わり
世界認識は変わる。
確かにこの著作を手に取ったのは、自分の興味のある分野だからだと思う。
人でこれだけ違うのだから
動物なんて、根本的に違うのは当然である。

「動物と人間の世界認識」
動物は何のために生きているのか?
「次代に生を受け継ぐため」ということは、答えの一つであろうが
昆虫の場合、その意味が端的に行動で示されている
「チョウ」の話は、面白い
幾度と無く受精を繰り返すメスに対して
「自分」の子孫を残そうとする雄が狙うのは
孵ったばかりのメスである
メスは、卵を生みやすい(幼虫が育ちやすい)場所を探すのであり
その近くにいる
よって
「幼虫が育ちやすい場所」→「卵を産みやすい」→「メスがいる」→「雄が来る」
昆虫が通るところ、いるところが、必然化される
そして雄にとっての世界認識も交尾期は「メス」に特化される
昆虫でさえ、確立を高めるための認識を持ち合わせている
日常見かける、「飼い犬」も「散歩している」のか「散歩されている」のか?
電柱から電柱へと一心不乱に匂いを嗅いでいる姿も...
彼らが何を見て、何が見えているのか?
人には計り知れない認識がある
そのような視点で見ると確かに面白い