ダニ・カラヴァン 絵画から空間へー環境と記憶に捧げられた平和へのメッセージ | 横山武志建築設計事務所blog

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若手建築家のアイデアの素

10/21まで、砧の世田谷美術館で開催されていたダニ・カラヴァン展に行く。


http://xbrand.yahoo.co.jp/category/culture/1280/1.html


ダニ・カラヴァンはイスラエルの造形家
今回は初期のドローイングから、舞台美術、屋外の環境造形、インスタレーションと
彼のこれまでの奇跡を網羅。

若手建築家 大森 山王 住宅 狭小 大田区

ダニ・カラヴァンの作品と初めての出会いは、
1991年(古い!)横浜で行われた「芸術を都市をひらく~フランスの芸術と都市計画」
でのパリ郊外の「セルジー=ポントワーズ」の全長3kmにおよぶ《大都市軸》のプロジェクト

翌年にパリに行ったときには、現地を見に行き
シャンゼリゼ、凱旋門、新凱旋門から続く《大都市軸》を受け継ぎ
郊外の都市で展開する都市計画的スケールのアートワークに心を躍らされた

スペインにある<パサージュ>は以前から見に行きたいプロジェクト
切り立った断崖に2枚のコールテン鋼により、海が切り取られる

ダニ・カラヴァンの作品には共通して、「無」を感じる
イスラエル特有の幾何学をベースとしている作品もあるが、
砂漠に忽然と建つ「ネゲヴ記念碑」等の作品は、
その地域の歴史的遺産が放つ普遍的な地域性を感じさせる。
民族を超えたモノに彼の平和のメッセージが込められているように思える

札幌を含め、彼の作品は日本に多く存在する。
改めて訪れてみたい