※当日UP記事はこちら↓
http://ameblo.jp/yokoyama-arch/entry-10141938768.html

早朝の豪雨にも関わらず、開館前から行列が出来る。
年齢層は、小学生の課外授業の集団等や高校生大学生のカップルが多い。
木場の東京都現代美術館に集まる美術フリークとは違い、
上海の市街のヘソとも言うべき、人民広場だけに、デートスポットと変わらないか?
現在開催中の横浜トリエンナーレはどうだろうか?



館内は、意外と広い
元々競馬場のクラブハウスとして建てられた建物を
美術館として利用。
1・2階は、機能的なデザインだが、
上層部に行くに従って、意匠が凝られている。


階段の手すりに馬のモチーフが使われる


作品自体は、世界各国から集められ、バラエティーに富む
「快城快客(トランス・ローカル・モーション)」を主題に
「欲望の広場」、「家族の移住」、「移民世代」、「記憶の埠頭」の4つテーマに基づき
都市の遷り変わりを訴えかけるという。
貧困、地域紛争、宗教、都市への流入等々
今回の展示を見ていて、影の部分が明確にクローズアップされているように見える。
情報制御国家ということもあるが、現代美術がその発生ともに持ちうるメッセージ性が
ここにもある。
ただ館内は非常に分かりにくい。
古い建物だけに、仕方がないことだが、
上層に行けば、管理部門のような部屋もあり
どこまで見て良いのか、迷う箇所もある。
日本の美術館が、館内サイン付、監視人付の
フルサービスゆえか、いささか気になるところである。
会場は、この美術館のみ
市内には、広大な美術ギャラリー群があるだけに
その連携が取れれば、より面白くなるのだが...