横3列の衝撃 | 横山武志建築設計事務所blog

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若手建築家のアイデアの素

パナソニックの新しいシステムキッチン「Living Station」
(↑すでにブランドはナショナルではなく、パナソニック)

http://national.jp/sumai/kitchen/living-station/concept01.html


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全体のデザイン性は、もちろんのこと
横3列のIHヒーターには、衝撃を受ける。

横3列にすると、夫婦、子供との同時使用も可能であるし、
IHヒーターの手前が16cm分の作業スペースとなることにより、
料理の盛りつけをしたり、薬味を刻んだり、
IHを使いながらの作業の効率性が良さそうに思える

IH対応器具しか対応しないIHヒーターの特性を引き出し、
調理スペースのシームレス化を予感させるキッチンとなっている。

このデザインは、「アラウーノ」と同じく、深沢直人氏。
彼のディテールへのこだわりが、あるからこそ、このキッチンがあるとも言える。

IHヒーターで気になるのは、トッププレートとの段差。
このキッチンでは、わずか1.9mm
トッププレートは、加熱部分と排熱口を分離。
トッププレートとの融和がより感じられる。

本来、料理において、連動的な動作・作業も
加熱器具により必然的に分けられてきたが
このキッチンの発想は、誰もが分かっていて、どのメーカーも
商品にしなかった基本原理を再認識させられる商品になっている