流行建築 | 横山武志建築設計事務所blog

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若手建築家のアイデアの素

事務所近くにある建物

築30年くらい経つのでしょうか?
70年代風のデザインですね


若手建築家 住宅 設計事務所 恵比寿 中庭

このように窓廻りをモルタルで飾るデザインはよく見ます。
当時の流行だったのでしょうか?
それなりに建物にアイデンティティが感じられて
好感が持てます。

以前、不動産投資をしている会社員の人に

「アパートやマンションはデザインされたのは、廃れるのではないか?」

と質問されたことがありますが、重要なのはデザインではなく、
デザイン自体が熟考された結果であるかどうか?

ここでのデザインは、名詞ではなく
建築の考え方もプランもあらゆることも、
デザインすると領域に踏み込んでいるかどうか?

やはりそうでないのは、結果的に消費されて、埋没されてしまうのではないかと思います。

バブル期ですが、隈研吾氏がM2というマツダのショールームを建てたとき
かなり話題になったことを思い出しました。
中央にイオニア式の柱を模した建物は、その後葬儀ビジネス会社の手に渡り「葬儀場」へ改修

あのデザインが、葬儀場のイコンに変わったのは、ちょっと不思議な感じですが
廃れず、生き続けています。