アユリテアトル「藪の中~Distruthted(ゆがみ)」 | 横山武志建築設計事務所blog

横山武志建築設計事務所blog

若手建築家のアイデアの素

アユリテアトル「藪の中~Distruthted(ゆがみ)」を見に行く。

劇団の関係者と知り合いだったこともあり、以前から話は聞いていたが
今回初めて見る機会を得ました。

会場は、三軒茶屋シアタートラム

若手建築家 デッキ 設計事務所 住宅 中庭

世田谷線三軒茶屋駅の脇にひっそりと佇む劇場。
学生時代に一度来たことがあるので、再訪は十数年ぶり。

若手建築家 デッキ 設計事務所 住宅 中庭

小劇場らしさは変わらず、内部もこぢんまりしていて
客席と舞台との一体感をほどよく感じられるホールだと思う。

さて劇団「アユリテアトル」とは、日本、カナダ、スウェーデン、フランスの若い演劇人6人によって構成されているという。彼らは元々、パリの演劇学校の卒業生であり、身体表現と演劇をともに学んだようです。4つの国籍を持つ彼らの共通言語は、英語、フランス語とのことだが、それぞれのアイデンティティとしての言語(=母国語)も重視しているという。今回の劇中にもそれぞれがそれぞれの言語の言葉を放ち、独特な雰囲気を醸し出す。

今回の題材は、芥川龍之介の「藪の中」。ある事件に関する証言が登場人物の言葉で放たれる。

舞台には、道具は少ない。演者が巧みに道具を操り、
しなやかな身体の動きと発せられる音ともに、場面を作っている。
一瞬にして、空間が創られているかのように。

母国語と非母国語、共通言語とそれ以外の言語
発せられた台詞は、音であるが、ある人には頭に届く。
心のみに届く人もいるかもしれない。
登場人物の異なる証言。
様々な事柄が複雑に絡み合う。
再び見たときには、また違う発見がありそうな舞台でした。


アユリテアトルは、日本、カナダ、スウェーデン、フランスの若い演劇人6人によって2005年に結成された劇団です。メンバーは皆、世界の演劇界に大きな影響を与えて注目されているパリのジャック・ルコック国際演劇学校を卒業した、身体表現と演劇のプロフェッショナルです。それぞれが国際的に活動しながら、2005年秋に初来日。東京と大阪で公演し、好評を博しました。(中略)
 心と心を結ぶ——。心の底から湧き出る気持ちや感情、素直な体の動きが、身体の「詩」となって心を伝えます。身体から生まれる詩(ムーブメント)は人種や文化、年齢を越えた世界共通の言語です。共に笑い「心」からのメッセージを皆で共有することにより、人々の理解と友情、幸せを世界に広げること、それがアユリテアトルの精神です!
(website より)