住宅の情報開示 | 横山武志建築設計事務所blog

横山武志建築設計事務所blog

若手建築家のアイデアの素

この記事を見たときに、なぜニュースになるのか
正直分かりませんでした。

スウェーデンハウス、全顧客に住宅の詳細情報提供(nikkei net)http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20080218AT1D1700517022008.html


ということは、今までは情報を公開していなかったということです。
他の住宅メーカーはどうなのでしょうか?

私達の事務所では、住宅が完成すれば、使用した建材の仕様・品番はもちろんのこと
建築の意匠図、詳細図、施工図、製作図を含め、
住宅についての全ての情報を竣工図書としてまとめています



△竣工図書(図面枚数約120枚)


住宅ならば、施工図レベルの図面も設計事務所で描くこともあり
最終的な図面としてまとめなければなりません。
このような情報は、メンテナンス時は、もちろんのこと
リフォームの時にも有効なことは間違いありません。



△工事監理レポート


「工事監理レポート」とは、現場に行ったときの現場の進行状況を
施主の方に伝えるためのレポートです。
現場に行った当日、もしくは翌日メールで送っている書類です。

現場に行ったときには、必ず写真を撮ります。
進行状況を撮ると同時に、後々メンテナンスが必要な箇所等
様々な写真を撮ります。
もちろんこれらの写真も全て竣工図書と併せて、差し上げています。
前回の住宅で約1000枚弱もありました。

このようなことがニュースになること自体、
残念ながら、憂うべきことなのかもしれません。
しかし、今後の住宅のロングライフ化に向けて
情報を開示し、レベルを上げることは、
業界全体で努力すべきことです。