こんにちは。サポーターのウエダです。


先日、YCC(ヨコハマ創造都市センター会場)でサポーター活動をしてきました。
日本郵船海岸通倉庫会場の1F, 2F, 3Fでの作品看視、横浜美術館でのビジターセンターでのご案内と、
これでイベント以外の主なミッションは全部クリアです。


今まで、活動は横浜美術館や日本郵船海岸通倉庫会場ばかりを志望していました。
多くの作品を見たい、お客さんと会いたいというのがあって。


しかし! やってみて初めて分りました。
YCCならではで楽しい! 作品数が他の会場にくらべて少ないのでゆっくり鑑賞していて、
お客さんと1対1対応ができるくらいになるので、こちらから話しかけやすいんですね。
他の作品がある場合にはお客さんを引き止めては迷惑になっちゃいますが、
そういう心配もありません。


館内に展示されている作品はピーター・コフィン「無題 <グリーンハウス>」なのですが、
YCCの屋根に同じくピーター・コフィン作品である旗が揚がっていますし 、
日本郵船海岸通倉庫会場(BankART Studio NYK)の映像作品 もありますので、
長く留まっているお客さんにはそのことも説明できます。


$横浜トリエンナーレサポーター事務局


また、お客さんのほうにしても聞きやすいんでしょうね。
他の会場への行き方や所要時間などよく聞かれました。
ふらっと立ち寄って来たお客さんも多く、この会場自体の説明や、
チケットが横浜美術館では結構並ぶけどここではすぐに買えることなどの
プチ情報を説明すると喜んでもらえます。


そう、喜んでもらえるというのがなによりなんですね。


美術館にしても、私は最初、お客さんは自分なりに解釈するものであって、情報を提供するのは自由な鑑賞の妨げになると思っていました。
しかし今回逢坂総合ディレクターのインタビュー記事 (ヨコハマ経済新聞 2011年8月7日「ヨコハマトリエンナーレ2011・逢坂総合ディレクターに聞く今回のヨコトリが挑む、新たなステージとは?」) を読んで少し考えも変わって来ました。
逢坂さんは、音声ガイドやキッズアートガイドを導入した理由として、
「現代美術にあまり馴染みない方にも来て頂きたい」とおっしゃっています。
* http://www.hamakei.com/column/241/


お客さんが「これ何?」と思いながら鑑賞している様子がわかる。
それに対して、我々サポーターは、何か説明したいとか、お客さんの反応を知りたいという思いは
抑えがたいものがあります。


お客さんのことを知りたいという思い、それは、我々サポーターにとっての
「世界はどこまで知ることができるか? 」というテーマなのではないでしょうか。


前回の横浜トリエンナーレ2008では多くのサポーターさん達が活動されていて、
次回は是非私もサポーターとして参加したいと思っていました。
今回参加して、その喜びがお客さんとの交流にあることを実感できて良かったと思います。


サポーター同士の交流も得難いものです。今回サポーター同士の交流の場として自主的に
サイト* (https://sites.google.com/site/yokotorisup/)とFacebookのグループを設けました。
ご興味がある方はどうぞ。



ヨコトリ2011サポーター Y.U