『ヨコハマトリエンナーレもあと残すところ、3週間を切りました。


私が会場運営サポートに入るのも、あと3回です。

どこに行くことになるかは、当日の朝になってみないと分かりませんが、
どこにしても、其々のやり甲斐があるので、心を込めて、あたろうと思います。


 美術館の仕事にはサポーターならではのビジターセンター業務があり、
お客様のご案内などやり甲斐があるものです。

特にサポーターが作った5種類のヨコトリ2011ルートガイドマップはどなたにも好評なこともあり、勧めるこちらも力が入ります。

ある時私が「これはサポーターが心血を注いで作成したものです。」と申し上げましたら、
お客様がしみじみと頷かれ「そうですか、では戴きます。」と作成したサポーターの熱意まで
受け取って下さったご様子でした。


あとで聞いたお話ですと、その方は来年開催される新潟『水と土の芸術祭』のディレクターの
お一人だそうです。自分で作った訳ではないのですが、このマップがあって本当に良かったなーと
つくづく思いました。


 また、カールステン・ニコライのステッカーをお渡しする時には東日本大震災の寄付金
100円以上を戴きます。特にお子さんが自分の手で募金箱にお金を入れて、
ステッカーを手にした時、「では、あの壁に貼ってね。」の言葉に対して頷く顔を見ると、
思わずうれしくなります。この子は貼ったことをどんな風に覚えているかしらと想像したりして。


 日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)とヨコハマ創造都市センター(YCC)では色々な立場のスタッフの方々と一緒に作品の看視を行います。

立場は異なれど作品を守りながら、お客様に楽しんで観て頂くという気持ちで
協力できたのではないかと思います。
私自身、アートが好きな方ですが、各責任者の方々も大変よく勉強されていて、
教えられる事も多かったです。また、反対にあちらが知らない作家情報(例えば島袋さんと
野口さんはご夫婦)をお教えしたりすると話が弾み、楽しかったです。


以上申し上げてきたのはサポーター業務のほんの断片に過ぎません。
様々なことが日々起こります。もしかしたら、目の前でお客様が作品に向かって
転んでしまうかもしれません。
そんな可能性も感じながらのサポーター活動もいよいよラストスパートです。


最後に、サポーターになり会場運営をするようになって良かったなと思う事を
付け加えさせていただきます。
それは今までだったら知り合えなかった年代の人達ともお知り合いになったことです。
他の地域のヴィエンナーレに行かれた方から情報を教えてもらったり、
関内・桜木町界隈で行われているイベントに一緒に参加したり、
アートサポートについて語ったり。

大学生と当たり前に同じ視点で語る自分がいて、まさに Our Magic Hour!でした。



ヨコトリ2011サポーター Y.I