こんにちわ、ヨコトリ2011サポーターのM.Nです。

現在横浜美術館ビジターセンターなどで配布されている
「まち歩きルートガイドマップ②BankART~元町・中華街方面」の作成を担当しました。
作成にあたっての感想を記したいと思います。

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かれこれ半年を費やしたマップ作成作業を振り返ってみると、さまざまな思いが胸に浮かんでくる。

よかったことも、わるかったことも、みんないい経験になった。


まず思い出すのは、3回のワークショップだ。

講師の方々からうかがった、横浜の歴史やまち歩きの楽しみかたの話はもちろん、
あわせて行なわれた関内と黄金町のフィールドワークも非常に興味深かった。
目的地に向かってひたすら移動するだけでは見落としがちなおもしろいものが、
街にはたくさん散らばっていることに気づかされた。

横浜トリエンナーレサポーター事務局


 本格始動となった5月にチームのみんなと行なったフィールドワークも、
暴風雨に見舞われるという波乱に満ちた(?)スタートとなったことで印象深い。


横浜トリエンナーレサポーター事務局


もっとも、荒天のフィールドワークはそれはそれでおもしろく、なかでもメンバーのひとりが、
「おちょこ」になった傘を風をつかって上手になおす手際のよさには感服させられた。

また、季節が移ったことで、以前のフィールドワークとは各所の風景が変わっており、
それにも大いにおどろかされた。

 締切間近、夜中まで必死になって校正したことも、いまではよい思い出だ。

たいへんではあったが、ふだんの仕事でも校正的なことをしているので、
そのスキルを多少なりとも活かせたのはよかったと思う。
メンバーから「さすが、細かいですね」と言われたが、それはなによりの褒め言葉だった。


 そうやって、どうにか完成まで漕ぎつけたマップだったが、正直なところ、
達成感よりは、反省や悔いの部分が大きい。

生来のひっこみ思案、スロースターターの悪癖が出てしまい、
なかなかうまくチームの一員として活動できなかったことは、不完全燃焼の思いとなって残っている。

また、「四つの街並と三つの公園」という、せっかくの独自の切り口についても、
地図上の表現として充分には生かしきれなかった。

ふたたびこのような作業をすることがあれば、今回の教訓を活かしつつ、
もっと積極的に活動したいと思う。

とはいえ、反省は多々あれど、やはり完成したマップを眺めていると、
いいものができたという思いはじわりと湧いてくる。
それは多分に、制作担当のアオキジュニヤさんの見事な仕事のおかげだろう。

お忙しい仕事の合間を縫って、すばらしいマップを仕上げてくださった。
ほんとうに感謝している。

今後はどこに行ったとしても、いままでより街並みをたのしみながら歩けると思う。
横浜の街も好きになることができた。つらくもたのしい、実りの多い半年間だった。


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