おはようございます
秀巧金属株式会社のブログです
以前、秋田の親戚に寄った際に、「うめがら、くってみでけれ」(美味しいから食べてみて!)と、お土産に「端縫いそば」(はしぬいそば)を頂きました。
食べたところ、とても美味しかったので、秋田に出かけて際に、生産地に寄って食べてきました。
◇端縫いの里

目指すは、秋田県羽後町西馬音内にある、道の駅「端縫いの里」です。
西馬音内は「にしもない」と発音します。地名の由来は、アイヌ語にあるようです。「雲が流れる沢(川)」や「貴人がいる沢」などの意味があるそうです。
◇西馬音内盆踊り

西馬音内は、盆踊りが有名です。
1956年には盆踊りとして、初めて国の重要無形民俗文化財に指定され、現在では「阿波踊り」「郡上おどり」と並び、日本三大盆踊りの一つに数えられています。
特徴的なのが、踊り子(未成年女性)がすっぽりと、黒頭巾を被り、その顔が全く見えないことです。踊りの起源は諸説ありますが、有力な説の一つは、鎌倉時代に遡るそうです。
2024年には、10万人以上の観光客が訪れたそうです。私は、西馬音内の盆踊りは見たことはないのですが、いつかは、その時期(毎年お盆の頃)に訪ねてみたいです。

◇端縫いそば

さて、端縫いそばです。
お土産で頂いた端縫いそばは乾麺でした。茹で時間は、5~6分で、冷水で締めます。
食べると心地よい弾力があり、歯ごたえがあります。食べてみて、「ん!?」。記憶が蘇りました。どこかで食べたような、食感が ……。
材料に何を使っているかと思い、調べてみると、つなぎに「布海苔」(ふのり)を使った二八そばでした。
布海苔でピンときました。布海苔といえば、新潟県魚沼地方の「へぎそば」も、布海苔を使っているのです。以前、新潟に伺った際に、へぎそばを食べたのですが、その食感と感じが似ていたのです。
この「端縫いそば」は、「西馬音内そば」の分類に入るもののようです。西馬音内そばのお店は、羽後町のホームページに9店舗ほどが紹介されていました。
西馬音内そばは、最初に「弥助そば」から始まり、それぞれの店へ分かれていったとのことです。
由来を見ると、 農家の七男に生まれた弥助さんは、十代で放浪の旅に出て、旅の途中で大阪のそば屋(砂場)に奉公し、そこでそばを習得したとのことです。
帰郷して間もなく、そば屋を開店したのが文政元年(1818年)「弥助そば」、ということだそうです。
不思議なのは、弥助さんが行った大阪の「砂場」の蕎麦は、布海苔は使用していないのです。なぜ、布海苔をつなぎに使うようになったのか?
江戸時代には北前船が盛んに行き来していたので、弥助さんも「途中下船」して、新潟に寄ったのではないか、という説もでていました。
◇端縫いダイニング

お店に行きました。
お土産で頂いた端縫いそばを提供している、「端縫いダイニング」です。ここは、道の駅内にあり、セルフサービス方式です。
お盆を持ち、横に移動しながら、注文し、小鉢などのトッピングも楽しめます。
ここでのお薦めは、一番人気の「冷がけ」でした。温かい「かけ」も食べてみましたが、やはり冷がけが美味しい。
麺の弾けるような食感が楽しく、そばつゆは少し濃いめで、コクがあります。
天ぷらや酢の物など、色々なトッピングも楽しめます。
蕎麦湯はポットに入れて、たくさん置いてあります。飲み放題!うれしいです。
◇冷かけ

「冷がけ」です。
トッピングは、ナスとトリ肉の天ぷらと、海苔と揚げ玉のセットです。
特にナスの天ぷらが、とても美味しかったです。
◇かけ

こちらは、いわゆる温かい、「かけ」です。
トッピングは、舞茸天とミョウガ天。
黄色い小鉢は、オクラの花とワカメの酢の物です。
オクラの花は初めて食べました。あっさりしていて、少しヌメリとした、何とも不思議な食感です。美味しいです。
◇端縫いそば

道の駅に併設されてい売店で、自宅用に「端縫いそば」を購入しました。
◇自宅で調理

トッピングは、ナスと舞茸の炒め物、揚げ玉、海苔、ネギです。
そばつゆは、水で割らずにそのままかけます。かなり色の濃いおつゆで、とても個性的な味です。
いわゆる、普通のお「蕎麦つゆ」とは少し違います。言い方が難しいのですが、かつお節が表にガツンとくるわけではなく、少し濃いめの「年を重ねたおつゆ」というような感じです。滑らかで、プチンと弾くような麺にとても合います。
西馬音内そばは、提供するお店ごとに、つゆの味もそれぞれ変わるようです。
また機会があれば、他のお店にも行って、食べ比べをしてみたいです。







気候もやっと秋らしくなってきました。夏が暑すぎたせいか、近くの公園には枯れてしまいそうな木々も見受けられます。
私も立ち枯れしないように、美味しいものをたくさん食べて
……後が怖い(笑)、頑張ろうと思います。
たこちゃん
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