水陸両用バス「スカイダック(SKY Duck)」
首都圏で観光バスを運行している日の丸自動車興業(東京都文京区)は14日、水陸両用の観光バスを江東区で報道陣などに公開し、試乗会を行った。
同社によると、水陸両用の観光バスは東京では初。来年5月に開業する東京スカイツリーや東京駅を起点にするルートなどを検討しており、来秋からの運行を目指している。
「スカイダック」と名付けられたバスは全長約12メートル、幅約2・5メートルで、定員は乗客32人、乗員2人。陸上用と水上用の2つのエンジンを搭載し、陸上では100キロ、水上ではスクリューを使い約13キロまで出せる。
多くの河川や運河が流れる江東区は、水辺の整備を計画中。この中で建設が予定されているスロープを入水や上陸時に利用するという。
同社の富田浩安社長は「水に入るときにはしぶきが上がり、アトラクション感覚で楽しんでもらえる。街の発展に貢献できれば」と話した。
これまで水陸両用の観光バスは、大阪市やハウステンボス(長崎県)、諏訪湖(長野県)、釜房湖(宮城県)などで運行されている。