なんか、すごくね、今日ね、すごくね、私ね、
いろんな人とさんざん対談してきたんですけど、
はっきり言って、のべ多分100人くらいの中で一番やりにくかったんです。
/ 勝間和代
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例の「勝間 VS ひろゆき」動画。
興味があったけれど、勝間和代の動いているところを長時間耐えられる自信がなくて敬遠していたら、文字起こししてくれた方がいた様子
デキビジ 勝間和代 VS ひろゆき を文字におこしてみる
http://d.hatena.ne.jp/wt5/20100503
あ~。「勝間完敗」と聞いていたので、思ったよりも勝間頑張ってる印象。それでも圧倒的敗北には違い無いんですが。じゃあ完敗と同じか。
いろいろ議論は横に逸れてる(勝間のせいで)けど、根本的には
勝間和代は「他人を動かしたい人」で、
ひろゆきは「自由でありたいと思う人」
だから議論になりようがない。
現代社会に於いて、勝間のように「ワタシが正しいから付いてこい!」っていうビジョンは、ひろゆきの「人間は自由である」という基本理念には、現代の土俵ではまず勝てない。
戦争で国民が死ぬほど困窮しているような状況なら、自由である前に救済をもとめて勝間に走る可能性はあるけれど、今はそんな時代じゃないし。
多分、勝間もそれを自覚しているから歯切れの悪い事になっちゃってる。
本当は「あたし達みたいなセレブが気分悪いから愚民共は名前出せよコラ!!」って言いたいんだけど、それを言う事が出来ない。武器を撃てない自衛隊PKO的なジレンマ。違うか。
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ただ、この事件↓を見てちょっとキモチが変わった。
勝間和代さんが交通事故、勝間「事故の原因はデフレ不況のせい」
http://workingnews.blog117.fc2.com/blog-entry-2858.html
「タクシーと事故」→「原因はデフレ不況のせい」
この発想の飛躍。もはやお笑いの領域なのでは……
と思った後に、ふと想像した勝間のテレビに出る目的。それはお笑い芸人同様に「有名になる」という事そのものが最終目的なんじゃないだろうか?という気がしてきた。ひろゆきと討論してどちらが正しいか?自分の魅力を伝えるか?ではなく、プロレス的に「どうやったらワタシは目立つのか?」という事「だけ」を経済評論家特有のコスト計算で追求した結果、ああいう演出になったと。
それなら成功だ。
あの事件以降「勝間は本当にレベルが低い」という話題はネットでしばらく話題になったし、「勝間和代ってスィーツ(笑)の教祖なんでしょ?」くらいにしか思っていなかった人達にも彼女のサクセスロジックを知らしめる事になった。
さらにオレオレ詐欺と一緒で、その話が耳に届いた100人に1人が勝間本を買ってくれれば万歳、そういう商売なんじゃないだろうか。
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つまり、こうやって日記に書かれる事自体が勝間和代の勝利なわけだ。
「事故の原因はデフレのせい」「ネットは実名で」とか、刺激的だけどリアリティが無い事を連呼するのはそういう理由なのかもしれない。
「女は美人がトク(そしてワタシは美人)」みたいな正気を疑う本を出すのも、とにかく話題になりたいから。
ネガティブなイメージばかりバラ撒くのは「このくらいダメージを受けても平気だろう」という自己肥大の産物。エイシャオラー!来いやオラー!的な。そこらへんもプロレスラーっぽい。
今、プロレスラーのヒールに対して観客が本気で怒ったりはしない。
勝間は現代社会で僕らを怒らせる事の出来るホンモノのヒールなのかもしれない。
ただ対戦相手がひろゆきだったのは彼女にとっては誤算だったかも。
「もうちょっとお互い技をかけあおうよ!」と思ってるのに、合気道みたいにポンポン投げられるだけ投げられて。
「やりにくかった」という言葉にはそういう意味合いがあるのかな、とオモイマシタ。
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一応、実名と匿名については以前日記に書いたモノを貼っておこう。
実名とハンドルネームと匿名
http://ameblo.jp/yokota6/entry-10499095224.html
結論から言うと「そのうち匿名は減っていく気がする」という内容。
興味のある方はドゾー。