はっきりいえばヒューマニストの振りをしていれば儲かるからそうしているだけで、
経済的な要請がなければやめる
／ 手塚治虫
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反対意見が多いらしいマンガ美術館。
お台場にアニメ美術館＝１１年度完成、目標は年６０万人－文化庁
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200904/2009042801059
そんな中、僕はどっちかていうと賛成なんです。
既に「反対です」と口に出している人達が大勢居る中で「賛成」というと大変嫌われそうですが、言わずにモヤモヤしてるのは性に合わないので書いてしまう愚かしさよ。
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賛成する根本的な理由は割とシンプルで「収支が黒になりそうだから」。
過去の膨大なコンテンツをほぼ無償でしかも企業を横断して使える美術館（しかもお台場）であれば、まあイケるんじゃないかなあ？少なくとも「わたしの仕事館」みたいな無茶苦茶な事にはならないと思う、というのが根っこにあって。
役人は嫌いだし、ハコモノも嫌いだけれど、黒字で経営出来そうだったらまずはやってみても良いんじゃないですかね？
というキモチ。
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他にもこんな事をモヤモヤ考えていたり。
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東京に観光に来て、オタクカルチャーに触れたいと思う人がいきなり秋葉原って訳にもいかないと思う。たとえば外人の親子連れが安心して見学出来る施設が一カ所くらいあってもいいんじゃないですかね。
「秋葉原の現地がホンモノで、美術館に入ってるものはニセモノ」とか、「アウトローこそサブカルの真髄」とか判るんだけど、そうでない形もあっていい気がするんだなあ。
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個人的には文化の保護やアーカイブには期待していない。
単に場所としてマンガやアニメやゲームの展示が出来る場所があるのがいい。今までは現代芸術を扱う美術館で散発的にやるしかなかったし、ビデオゲームみたいに企業を横断する製品を総括出来るような企画展をちゃんと出来る場所も無かったから。
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マンガでも大きな美術館で企画展を出来るのなんて、手塚治虫か井上雄彦かジブリくらいで、それ以外の大勢の作家は
ハコを借りる事なんて出来ないから、一カ所くらいあってもいいんじゃないですかね。
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期待したい企画としては
マンガ
「浮世絵から漫画への歴史」
「手塚治虫の時代の漫画家達」
「美少女キャラのデザイン変遷」
「世界のマンガと日本の漫画」
「少年バトル漫画特集」
アニメ
「日本のロボットデザインを探る」
「アニメとグッズの歴史」
「ガシャポンフィギュア古今東西」
「アニメーション技術の歴史」
ゲーム
「ファミコン総括展」
「エレメカ総括展」
「体感ゲーム総括展」
「対戦格闘ゲームのすべて」
こんな展示を常にやっているような、そういう博物館になって欲しい。
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でも、今のメディア芸術祭の盛り上がらないっぷりを見ると役人の商才の無さはスジガネ入り。
なんであんなに盛り上がらない賞を続けてるのか意味不明。権威も無ければ商売っけも無い。選考基準もフラフラしてるし、イイトコ無し。
とはいえ、文化庁や国立美術館以外に妥当な組織があるかと言われれば、無い。
ここは一つダメなりにも頑張ってもらうしか。
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アメリカではビデオゲームの博物館がある。
陳列品は何と1万5000点以上！ 米国でビデオゲームの歴史博物館が開設
http://www.gpara.com/kaigainews/eanda/2009032002/
いいなあ。行きたいなあ。
ビデオゲームがまとまって展示されているような場所は日本には無くて、個人が有志を募ってやっているようなところばかり。
あの「ギャラクシアン3」が遊べる！ ゲームファンの有志が運営する「ビデオゲーム博物館」とは？
http://www.4gamer.net/games/000/G000000/20071213050/
駄菓子屋ゲーム博物館
http://dgm.hmc6.net/miyamotochou/
あとは昔あった渋谷洋一のゲーム博物館とか。
悲しすぎる。
アニメ・マンガ・ゲームは別の博物館が欲しいところだけれど、そこは一個でガマンするからここは一つ建ててみませんかね？
赤字にはならないと思うし、これが成功したら別の道も模索していけるだろうし。
１００億っていったらイマドキの大作ゲームの１～２本分の予算ですよ。そのくらいの実験はこの産業はやってもいいと思うんですよね。
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このセンターが嫌いな人も居るのは判るし、僕も不勉強だから間違っているかもしれないけど、
「好意的な漫画家いない」 国立メディア施設で石坂氏
http://www.47news.jp/CN/200905/CN2009052601000849.html
みたいに、「言わないからみんな反対なんだよ」扱いされるのは心外なので、ゲーム業界に居る身としては、このハコモノ建設には賛成を表明しておきます。
おしまい。