マイノリティとマジョリティとエホバとゲイ | ヨコオタロウの日記
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差別のない場所を
探すんじゃあない。
君はここで生きていくんだ。

映画「手紙」/ 東野圭吾



今日はマイノリティについて。
二つの(すこしだけ古い)話。



「宗教上の理由」で1歳男児への緊急輸血拒否
即日審判で両親の親権停止 男児救命される
http://aruite5.blog.shinobi.jp/Entry/1204/

よくある話と見せかけて、児童相談所→家庭裁判所→病院 のウルトラ連携プレーで親の親権停止という(事なかれ主義の日本にしては)ちょっと変わった話。今回の「半日で親権停止」は実際には相当に特殊な処理だと思うんですが、それを押し通すに至ったのは、過去にあった事件が要因だと思います。

[事例]大ちゃん事件
http://d.hatena.ne.jp/exjw/20070818/1187445917

「生きたい」と泣いた小学生を死に追いやった宗教。
これを機に、エホバの証人(ものみの塔)への知名度と風当たりが急上昇しました。
今回の「半日で親権停止」という乱暴な手口の裏側には、過程の正しさをかなぐり捨てた大衆の怒りが感じられます。

この意見は、僕は大衆側に賛成。
「エホバの証人」はマイノリティ。



カルデロン・のり子とその家族
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1020682655

不法滞在している両親と、その子供の話。
確か、両親には退去命令が出て、子供には一年の在留許可が出た記憶が。
ちなみに、上記スレや mixi のコメントでは「犯罪者は出て行け!」のオンパレード。

でも、彼らだって日本に好きで来たわけじゃない。
言葉の不自由な国に来て法律を犯してまで働きたいのは、自国では食っていけないからだと思うんですよ。
そういう人達と一緒に暮らしていくのも、未来の日本の一つの形なんじゃないですかね。
それ以前に、14かそこらの女の子捕まえて「オマエの両親は犯罪者」ってどうなんだろう。
そこまでして守らなきゃいけないナニかって一体何なんだ。

とか「僕は」思う訳です。
この話では、僕は世の中の流れに逆行しているっぽい。
つまりマイノリティ側。



僕は自分の中である一定のルールに従ってるだけなんですが、それは、世間様と同じ意見だったり、異なる意見だったりする事があります。
異なる意見の方がやや多い気もしますが。

この日記を読んでくれた方は「ああ、なんてヨコオの意見は素晴らしいんだ!」と、抱いていた信念(不法滞在者やエホバに対するイメージ)が変わる……訳でもないですよね。そんなにすぐ人間は変えられない。
人は変わらない。でも、世相はコロコロ変わる。

だから僕らは、ある日突然、少数の側の、人間に、なる、かも、しれ、な、い、わ、 け   だ。



ところで、今日の夜。
中野駅の外で、イケメンのゲイが二人でイチャイチャしていました。

幸せそうな二人を見ながら「君たちの御陰で世の中の女子が二人浮いたよ!ありがとう!」と心の中で思いました。
我ながら終わってる。