ゲーム業界遠未来予想 | ヨコオタロウの日記
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もし、世界の終わりが明日だとしても、
私は今日、林檎の種を蒔くだろう。

/ ゲオルギー



セガ、次期業務用ゲーム汎用基板「RINGEDGE」・「RINGWIDE」を開発
http://sega.jp/corp/release/2009/0220/

なんだPCベースか……そうだよな、というタメ息混じりの呟きが業界各方面から聞こえて来そうですが。確かにもうグラフィックはPCで十分ですし、開発やメンテのコストを考えても業務用ボードがPCの一択になるのは必然だったなあ……夢も希望も無いけど。

という感じで、ゲーム業界の明日は予想しがたいんですが、なんとなく今後5~10年くらいのの業界を10個くらい予想してみたり。ただし、あんまり近い未来だと面白くないので、ちょっと遠目の変な未来を想像。


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★その1 3D映像のゲームが大きく成長する予想。

モニターの開発も概ね終了し、CGでイメージを生成するゲームとの親和性も高い。平面映像に対する大きなアドバンテージにもなるから出力環境さえそろえば対応しない理由が無い。

ただ、家庭用テレビは平面のまましばらく固定化しそうなので、アーケードやそれに類する特殊な環境(アトラクションとか)、携帯デバイスでの個別対応になるかも。
任天堂の次の携帯ゲーム機とかシレっと3Dで出てきそう。

実現度 60%(これ意外に有望な技術が見あたらないので)


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★その2 ソニーと任天堂の共同開発製品、という夢。

コンソール市場でモチャモチャやっているウチに、ネットと人のインフラを Google と Apple と MS が占拠してしまっていて日本のゲーム業界死滅。

反旗を翻す為ソニーと任天堂がタッグを組み、日の丸連合で逆襲に挑む。
というシナリオ。

実現度 05%(……無いか)


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★その3 音のデバイスについてのブレイクスルーが出る予想。

予想というより、願望。
ここ20年以上、ウォークマンから大した進歩してない。
両耳でヘッドフォンで聴くスタイルからあまりにも技術革新が無さ過ぎる。5.1ch も音関係デバイスの起爆剤には成り得なかったし、いくらなんでもそろそろ新しいナニかが出てくるのでは。

実現度 50%(願望込み)


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★その4 セミコンソールの登場。

なんというか、「PCとゲーム機の中間的デバイス」みたいな感じのナニか。
PCを母艦とするゲーム機とか、ゲーム機をベースにするPDAとか。
もう少し役割分担が細かくなる感じ。

たとえば、MSがDSみたいな入力携帯デバイスを規格化して演算と描画をPCでやって画面だけDSに送る、みたいな。iPhone をもっとPC寄りにした感じ。

実現度 10%(誰がほしがるのかよくわからないから)


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★その5 ゲーム機の超普及。

ゲーム関係のデバイスが安価になり過ぎて、一時期の携帯テトリスくらいに氾濫して(デバイスが)ゴミみたいな状態になる世界。安いゲームと高いゲームの二極化が進んで、グシャグシャになるようなイメージ。

今のPCゲーム界での Flash の無料カジュアルゲームと、高価なPCゲーに二極化している状況と同じ世界が、機器のレベルに現れる感じ。

実現度 10%(そこまで10年以内に安くなるかなあ、という気持ちで)


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★その6 ゲーム機の児童用玩具への進出。

100$ PC が実用になるんだったら、100$ 玩具が現れてもおかしくない。
DSはまだ扱えないような、幼児市場をターゲットにした知育をウリにするスクリーン付きの基本プラットフォーム。英語まで話せるようになる!が売り文句。もちろん任天堂発売で(フランスの研究者に公式に否定された)川島教授ブランド。老人ケアでも同じ戦略が取れるような気もするけれど、先に幼児が来る予感。

実現度 40%(今の任天堂ならやりかねない)


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★その7 人間リソースの躍進。

「コンシェルジュ」「マスター」「アバター」「エージェント」etc...
何でもいいけど、ゲーム内で「対価を貰って役割を演じる」という商売が躍進する予感。
セカンドライフでの娼婦がもっとも近い。

実現度 30%(以前から思っているけどちっとも実現しないので弱気になった)


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★その8 女子向けアダルトゲームの変化。
BL層はこのまま増加するとして、そこでカバー出来ていないノーマル層の開拓が始まる予想。
今のところ普通に穴が空いているから、ある程度のクオリティを持ったモノがあれば売れるんじゃない?という軽い気持ちで。

実現度 20%(需要がどのくらいあるか判らない。男だから)


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★その9 北米ゲームの表現の写実化と、日本ゲームの独自路線化。

リアリズム至上主義の北米では技術と工程の改善に伴い、激マッチョやデフォルメされたキャラは激減。ひたすらリアルな動き・造型に突入。
それに伴い、汎用フォーマットが確定して人間や背景モデルについてはほとんど変化が無くなっていき、やがてはスターシステム的にキャラを共有化。

一方、独自のデータに遅れを取った日本の開発はデータの共有化も出来ず、相対的に規模が縮小。唯一独自性が出せる非リアルキャラでの独自性を追求しはじめる。

実現度 40%(アメリカのアニメはいつまでもデフォルメなんだよなあ)


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★その10 日本のアダルトゲームの躍進。

とにかくアニメ・アダルトに関しては並々ならぬクリエイティビティーを発揮する日本人。
2D時代は受け入れられなかったが、3Dになった段階でその意味不明な技術力の高さに世界が驚愕。衰退した日本のゲーム業界を救う第二のミヤモトは、アダルトゲーム界から生み出される!的な予感。

実現度 50%(意外とあなどれないアダルト市場)


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でもまあ、以前「Wii みたいなキテレツハードはすぐ飽きられるよ!」と思って大ハズシしたので、あんまり自信無い。