ビーマニ/仕返し | ヨコオタロウの日記
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我々は自分の友人に対しては、
自分に対してやってもらいたいように、振る舞うべきである。

/ アリストテレス



急に思い立って、ビートマニアをプレイしたくなった。
ただ、今までプレイしたことが無いので、初心者でも楽しめるのか?とか、どういう曲が入っているのか?とかが一切判らない。
結果、どのバージョンに手を出せばいいのかも見えてこない。

このときに感じた、一番近い感情は「不安」。

進化の袋小路に入ったソフトはマニア専門のソフトになっていき、初心者お断りの世界になっていった。多分、シューティングに対する一般の人の見え方もこんな風に不安な世界に見えるんだろうなあ、と思った。

Wii がヒットしたのも、そうした不安感と何か関係あるのかもしれない。



「まぢわかんない」「悪い大人を取り締まって」――携帯フィルタリングに未成年者の反応は
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0802/01/news120.html

「子供には規制をかけた方がいい」
と思っている大人は、結構多い。その思想の根本にあるのは「自分もそうやって育てられたから」という経験則に基づくある種の宗教だと思う。

「自分がやられた事をやる」。
この手の強迫観念からの離脱はとても難しい。

大人達は相手の立場に立つことは無い。
携帯フィルタリング導入に未成年者の声を聞いただろうか?
自分たちが正しいと思うのなら、相手の話を聞いた上で、しっかりとした説明をすべきだったんじゃないだろうか?

ところが大人達は、ただ自分達の思うがままに規制しただけ。

そうやって育てられた子供達が、どういう大人になるのか。
相手の事を思いやる人間になるかって?
今の子供達に支えられる世界になり、自分達が介護される時になれば判るんじゃないのかな。